Build 18267のWSLに関する変更点
2018年10月24日にリリースされた「Build 18267」の「WSL」に関する変更点の紹介です。WSLとは
「WSL」は、「Windows」上でLinuxバイナリーを動作させるための仕組みです。「Windows」上で「Ubuntu」や「openSUSE」などLinux環境を構築し、「Windows」からLinuxの実行ファイルを利用することができます。
Ubuntuのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」のインストール方法は、以下を参照してください。注意事項
「Microsoftストア」では3種類の「Ubuntu」を提供しています。「Ubuntu」をインストールする前に以下に目を通し、どの「Ubuntu」をインストールするのかを決めてから、「Ubuntu」のインストールを行ってください。
Ubuntu以外のLinuxディストリビューションのインストール方法
「WSL」及び「Ubuntu」以外のLinuxディストリビューションのインストール方法は、以下を参照してください。- openSUSE Leap 42をインストールするには
- SUSE Linux Enterprise Server 12をインストールするには
- Kali Linuxをインストールするには
- Debian GNU/Linuxをインストールするには
リリースノート
変更点の詳細は、リリースノートを参照してください。WSLの機能の改善や変更
「WSL」に関する機能の改善や変更です。1.fsyncの改善
「fsync」が「DrvFs」上の読み込み専用のファイルに対しても、成功するようになりました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
2.インスタンス終了タイムアウトの追加
インスタンスの終了を待つ仕組みが追加されました。現状デフォルトのタイムアウトは、15秒に設定されています。
最後のWSLプロセスが終了した後、インスタンスは15秒後に終了します。
即座にディストリビューション(インスタンス)を終了させるには、以下のコマンドを実行します。
wslconfig.exe /terminate <ディストリビューション名>
WSLの不具合修正
「WSL」に関する不具合の修正です。1.ゾンビプロセスが回収されない
ゾンビプロセスが回収されず永遠にゾンビプロセスが残ってしまう問題が修正されました。2.WslRegisterDistributionの不具合
「WslRegisterDistribution」のエラーメッセージが最大長を超えた時にハングアップする問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。
3.ERROR_NETNAME_DELETEDが発生する問題の修正
インストール済みディストリビューションに「/bin」や「/sbin」が存在しない時に発生する問題が修正されました。これにより改善する問題は、以下を参照してください。