Ubuntu Touch OTA-6のテスト呼び掛け
「Ubuntu Touch OTA-6」のテスト呼び掛けが行われています。Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイル環境とデスクトップ環境を利用することができます。
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。
RCチャンネル
「Ubuntu Touch OTA-6」は「Ubuntu Touch」の次期アップデートです。「Ubuntu Touch OTA-6」はRCチャンネルでリリースされ、ユーザーはテストに参加できるようになります。
「Ubuntu Touch OTA-6」では前回のアップデートから25の問題や課題が修正されています。
テスト内容
ユーザーにテストを行ってもらいたい項目は、以下の「ToDo」に並んでいる項目になります。「Accepted」に並ぶ項目は、テストが完了した項目です。
「Rejected」に並ぶ項目は、修正が不完全が影響の大きいリグレッションが発生した項目です。
目標はすべての項目が「Accepted」に並ぶことです。
テスト報告には、テストに使用したデバイス、テスト内容とテスト結果、リグレッション内容を含める必要があります。
テストに関する質問は
テストに関する質問は、以下で受け付けています。その他協力できる内容
テスト以外にも「Ubuntu Touch OTA-6」のリリースに向けて協力できることがあります。リリースに向けたタスクは、以下を参照してください。
Ubuntu Touch OTA-6のリリース日
特に問題がなければ遅くとも2018年12月7日に「Ubuntu Touch OTA-6」がリリースされる予定です。RC版Ubuntu Touch OTA-6をインストールするには
RC版「Ubuntu Touch OTA-6」をインストールするには、以下の手順を行います。1.チャンネル選択画面
以下の操作を行い、チャンネルの選択画面に移動します。「System Settings」 -> 「Updates」 -> 「Update Settings」 -> 「Release Channel」
2.rcチャンネルの選択
「rc」を選択します。3.アップデート
「Updates」画面まで戻り、アップデートを行います。アップデート完了後デバイスを再起動します。
これで「Ubuntu Touch OTA-6」になります。
イメージのバージョンについて
イメージのバージョンは「(2018-W48)」か、これ以降のバージョンになります。イメージのバージョンは以下の画面で確認できます。
「System Settings」 -> 「About」 -> 「OS」
RC版Ubuntu Touch OTA-6の変更点
RC版「Ubuntu Touch OTA-6」の変更点です。1.Nextcloudのアカウント設定で特殊文字が入力可能に
Nextcloudのアカウント設定で特殊文字が入力できるようになりました。2.system-settingsでUIがヘッダーに隠れる不具合の修正
system-settingsでUIがヘッダーに隠れる不具合が修正されました。3.WiFiのMACアドレスがすべて同じになる不具合
WiFiのMACアドレスがすべて同じになる不具合が修正されました。「Oneplus One」が対象です。
4.電話中に音量の調整ができない不具合の修正
ヘッドセットが接続されていると、電話中に音量の調整ができない不具合が修正されました。「Oneplus One」が対象です。
5.電話中にエコーがかかる不具合の修正
電話中にエコーがかかる不具合が修正されました。「Oneplus One」が対象です。
6.新規イベント作成時、適切なカレンダーを表示するように修正
カレンダーで新規イベント作成時、適切なカレンダーを表示するように修正されました。7.ようこそ画面の改善
ようこそ画面で「エンター」ボタンをクリックした時に、次の画面に移るように改善されました。8.URLを入力するインプットボックスでオートコレクトが動作しないように修正
URLを入力するインプットボックスでオートコレクトが動作しないように修正されました。9.前回のセッションが復元されない不具合の修正
前回のセッションが正しく復元されない不具合が修正されました。10.自己署名証明書の警告を表示するダイアログの追加
自己署名証明書の警告を表示するダイアログが追加されました。11.webappがデバイス上のローカルコンテンツへアクセスできるオプションの追加
webappがデバイス上のローカルコンテンツへアクセスできるオプションが追加されました。12.ユーザーエージェントの更新
ユーザーエージェントが更新されました。これにより一部サイトでReCaptchaが動作しない問題が修正されます。
13.タブを閉じた時にメディアの再生が止まらない不具合の修正
タブを閉じた時にメディアの再生が止まらない不具合が修正されました。14.タブ切替時に即座にコンテキストをアンロードしないように修正
タブ切替時に即座にコンテキストをアンロードしないように修正されました。15.スクロールのテーマがシステムのテーマに合うように修正
スクロールのテーマがシステムのテーマに合うように修正されました。既知の問題
既知の問題です。1.ビューファインダーがフリーズする
カメラアプリでイメージを表示すると(写真を取ると)、アプリがフリーズします。- [xenial] Camera app image freeze
- [Xenial] Opo camera viewfinder stays on last photo
- camera app freezes after taking some pictures (in quick sequence?)
別のアプリに切り替えたりギャラリーを開いてからアプリに戻ると、この現象を回避できます。
またこの現象が発生していても撮影は可能です。
2.ダイアログが画面からはみ出す
一部のダイアログは、キーボードを表示すると画面からはみ出します。この問題の修正が以下で提案されています。
しかし以下の不具合が修正されるまで、上記の修正は適用されません。
3.ブラウザーで選択された範囲が新しいウィンドウで表示される
ブラウザーで選択された範囲が新しいウィンドウで表示されます。この問題は「Mir」の新バージョンを採用するまで残ったままになるでしょう。
4.選択範囲を開くとブラウザーが終了する
「BQ M10」や「Nexus 7」など大きい画面のデバイスで、横(ランドスケープ)モードでブラウザーを起動し選択範囲を開くと、ブラウザーが終了します。ブラウザーを三本指で右側にドラッグするか、デバイスをポートレートモードで使用すれば回避できます。
5.キーボードの入力タイプが更新されない
ブラウザーでテキストボックス間を移動すると、キーボードの入力タイプが更新されません。テキストボックスを移動する前にキーボードを閉じれば回避できます。