Linux Mint 19.1の新機能と変更点
「Linux Mint 19.1」の新機能と変更点を紹介します。各エディションの新機能と変更点
ここで紹介する内容は、全エディション共通の新機能と変更点です。各エディションの新機能と変更点は、以下を参照してください。
「Linux Mint 19.1 MATE Edition」と「Linux Mint 19.1 Xfce Edition」の新機能と変更点は、以下の全エディション共通の新機能と変更点を参考にしてください。
アップデートマネージャー
アップデートマネージャーに関する変更点です。mainlineカーネルとサポート状況の表示
mainlineカーネルとカーネルのサポート状況が表示できるようになりました。古いカーネルの削除が簡単に
「Remove old kernel」ボタンが新設され、古いカーネルの削除が簡単に行えるようになりました。ソフトウェアソース
「ソフトウェアソース」に関する変更点です。UIデザインの変更
Xappのサイドバーとヘッダーバーを採用し、UIのデザインが新しくなりました。デバッグシンボルのインストールが簡単に
ソフトウェアがクラッシュするとスタックトレースが生成されます。この情報は開発者が不具合の原因を特定するのに必要な情報です。
開発者に分かりやすいスタックトレースの内容を提供するには、デバッグシンボルのインストールが必要になります。
「Debian」はミラーのネットワーク帯域を削減するため、デバッグシンボルをmainリポジトリーの外へ移動しました。
これは「Ubuntu」含む「Debian」の派生ディストリビューションに影響を与える変更です。
この変更によりユーザーはデバッグシンボルのインストールが難しくなりました。
そこで「Linux Mint」では、「ソフトウェアソース」にデバッグシンボルが配置されているリポジトリーを追加するボタンを設け、デバッグシンボルを簡単にインストールできるようにしました。
重複するリポジトリーの削除
「メンテナンス」に、重複するリポジトリーを調べ重複するリポジトリーを削除する機能が追加されました。入力方法(インプットメソッド)
「入力方法(インプットメソッド)」に関する変更点です。言語と入力方法の分離
「言語」設定と「入力方法」が分離され、それぞれ別のアプリとして提供されるようになりました。また「入力方法」のUIデザインが見直されました。
左側の項目一覧は、言語毎に項目が別れています。
また画面上部のコンボボックスでインプットメソッドフレームワークを選択できます。
手順の案内
各言語を入力できるようにするための手順一覧が表示され、その言語の入力に必要なパッケージのインストールも簡単に行なえます。Xreader
「Xreader」に関する変更点です。「Xreader」はPDFなどドキュメントを表示するアプリです。
UIデザインの改善
UIデザインが改良されました。またサムネイルとページのボーダー(枠線)の見た目がより鮮明になりました。
Xed
「Xed」に関する変更点です。「Xed」はテキストエディターです。
ステータスバーの改良
ステータスバーが改良され、ドキュメントの空白がタブモードなのかスペースモードなのかを表示するようになりました。またシンタックスハイライトの選択で、シンタックスハイライトを検索できるようになりました。
アートワーク
アートワークに関する変更点です。壁紙
新しい壁紙が採用されています。テーマカラーの追加
「Mint-Y」「Mint-Y-Dark」「Mint-Y-Darker」に、以下のカラーリングが追加されました。- Aqua
- Blue
- Brown
- Grey
- Orange
- Pink
- Purple
- Red
- Sand
- Teal
Mint-Yの改良
「Mint-Y」テーマの改良が行われました。「Mint-Y」テーマではコントラストの調整が行われ、視認性が大きく向上しました。
文字やアイコンが鮮明に
ラベルの見た目は鮮明になり、背景からはっきり区別できるようになりました。そのためツールバー等のアイコンは、以前と比べるとより暗く見えるようになります。
例えばテキストエディターの「Xed」では、調整前(左側)と調整後(右側)を比較すると以下のようになります。
フォーカスを得ているウィンドウの区別が容易に
コントラストの調整によりフォーカスを得ているウィンドウとそうでないウィンドウの区別がより容易に判別できるようになりました。上部(赤い線の上)は調整前のフォーカスを得ていないウィンドウとフォーカスを得ているウィンドウの比較です。
下部(赤い線の下)は調整後のフォーカスを得ていないウィンドウとフォーカスを得ているウィンドウの比較です。
ステータスアイコンの改善
「Linux Mint 19」ではステータスアイコンにモノクロのアイコンを採用しています。これらのアイコンは暗い色のパネルでは綺麗に適合していますが、白背景のコンテキストメニューやパネルの背景色をユーザーが変更した環境では、見栄えが良くありません。
この問題を解消するため、「Linux Mint 19.1」ではシンボリックアイコンをサポートした「Redshift」「mate-volume-control-applet」「onboard」「network-manager-applet」が提供されています。