MATE on Wayland on Mirの進捗
以前紹介したように「MATE」デスクトップ環境の「Wayland」への移植作業が行われています。「Wayland」を実装するコンポジターにはいくつか種類がありますが、現在は「Mir」上での動作に焦点があてられています。
「Wayland」への移植作業では特にMATEパネルの移植が中心になっています。
また不具合の追跡や「Wayland」の初期サポートを盛り込むため、MATE開発者と連携して作業しています。
最終的にすべてのコンポーネントをWaylandに移植
MATEデスクトップ環境は、パネルや通知といったシェルコンポーネント群、そして「Caja(ファイルマネージャー)」や「Pluma(テキストエディター)」といったアプリケーション群など様々なソフトウェアで構成されています。最終的にすべてのコンポーネントが「Wayland」に移植され、「Xorg」でも「Wayland」でもMATEデスクトップ環境が利用できるようになる予定です。
MATE on Waylandセッション
「Wayland」への移植作業が一段落ついた後「MATE on Waylandセッション」が提供される予定です。ログイン画面でこのセッションを選択してからログインすれば、「Wayland」で動作するMATEデスクトップ環境にログインできるようになります。
この時Mirベースのコンポジターが使用され、Mirベースのコンポジターは従来の「Marco」とXサーバーを置き換えます。
MATEパネルの動作デモ
「Wayland」への移植作業を始めるにあたり開発者は、MATEデスクトップ環境の中でMATEパネルは最も複雑なコンポーネントであると考え、MATEパネルの移植作業から行われています。そして以下で「Mir(Wayland)」上で動作するMATEパネルの動作デモが公開されました。