Ubuntu Touch OTA-6がリリースされました
2018年12月7日、「Ubuntu Touch OTA-6」がリリースされました。「Ubuntu Touch OTA-6」はすべてのデバイスに一斉に提供されるのではなく、2018年12月7日から2018年12月12日にかけて各デバイスに「Ubuntu Touch OTA-6」が提供されます。
Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイル環境とデスクトップ環境を利用することができます。
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。
Ubuntu Touch OTA-6の変更点
「Ubuntu Touch OTA-6」の変更点です。「Ubuntu Touch OTA-6」は、不具合の修正と安定性の改善に焦点をあてたリリースです。
1.Morph Browser
「Morph Browser」は新規に開発されたウェブブラウザーです。以下の不具合が修正されています。
- Unable to restore previous session at startup
- No way to accept self-signed certificates
- Webapps cannot access local content on device
- ReCaptcha says "browser not supported"
- Media playback does not stop when a tab is closed
- Scrollbar theme does not match the system theme
他にも不具合の修正が行われています。
2.Oneplus Oneサポートの改善
以下の「Oneplus One」サポートの改善が行われました。- WLAN MAC Address is set to fallback value
- Earpiece or headset volume cannot be changed during phone calls
- The remote side of a phone call hears an echo of themselves
3.その他の変更点
その他の変更点は、以下を参考にしてください。既知の問題
既知の問題は、以下を参考にしてください。Ubuntu Touch OTA-6を入手するには
「Ubuntu Touch OTA-6」の入手方法です。stableチャンネルでUbuntu Touchを利用している既存のユーザーは
デフォルトで「Ubuntu Touch」は「stable」チャンネルからインストールされます。ですので既存のユーザーの多くは「stable」チャンネルから「Ubuntu Touch」を利用しているユーザーでしょう。
すでに「stable」チャンネルで「Ubuntu Touch」を利用している既存のユーザーは、「System Settings」の「Updates」画面から「Ubuntu Touch OTA-6」へのアップグレードを受け取れます。
ただし「Ubuntu Touch OTA-6」の提供は、2018年12月7日から2018年12月12日にかけて行われるため、デバイスによりアップグレードを受け取れる時期が異なります。
今すぐUbuntu Touch OTA-6へアップグレードしたい場合
もし今すぐ「Ubuntu Touch OTA-6」へアップグレードしたい場合は、ADBアクセスを有効にし、「adb shell」上で以下のコマンドを実行してください。
sudo system-image-cli -v -p 0
Ubuntu Touchの新規ユーザーは
新規に「Ubuntu Touch」をインストールするユーザーは、以下を参考にして「Ubuntu Touch OTA-6」をインストールします。Ubuntu Touch OTA-6がインストールされているか確認するには
「Ubuntu Touch OTA-6」がインストールされているか確認するには、「System Settings」の「About」画面を開きます。「stable」チャンネルから「Ubuntu Touch OTA-6」がインストールされているなら、「Ubuntu 16.04 (OTA-6)」と表示されます。
その他
その他の情報です。1.Matrixのサポート
「Matrix」のプッシュゲートウェイが追加され、アプリは「Matrix」から通知を受け取れるようになりました。2.GitLabへの移行
以下のソフトウェアの開発は「GitLab」へ移行しました。3.Edgeチャンネル登場
すべてデバイスで最新版「Libhybris」のテストを行えるようにするため、Edgeチャンネルの立ち上げが行われました。これは最新版「Mir」へアップグレードするために必要なものです。
最新版「Mir」へアップグレードするには解決しなければならない問題がいくつかあります。
Edgeチャンネルでは開発版「Ubuntu Touch」の中で最新のソフトウェアを配置するチャンネルです。
将来的に最新の「Mir」「libhybris」「Unity8」が配置されるようになります。
最新の「Libhybris」を採用できれば、「Android 7.1」デバイスへ「Ubuntu Touch」をもっと簡単に移植できるようになるでしょう。