.NET Core 3.0.0 Preview 2がリリースされました
2019年1月29日、「.NET Core 3.0.0 Preview 2」がリリースされました。開発者は「Visual Studio 2019 Preview 2」、「Visual Studio for Mac」そして「Visual Studio Code」を利用して「.NET Core 3.0.0 Preview 2」上で動作するアプリを開発することができます。
リリース情報
「.NET Core 3.0.0 Preview 2」のリリース情報です。- リリースアナウンス:Announcing .NET Core 3 Preview 2
- リリースノート:.NET Core 3.0.0 Preview 2 - January 29, 2019
- ダウンロード:Downloads
- 変更点:Notable Changes in 3.0.0 Preview 2
- APIの変更点:API Difference netcoreapp3.0-preview1 vs netcoreapp3.0-preview2
- 不具合報告:.NET Core 3.0.0 Preview 2
Ubuntu
「.NET Core 3.0.0 Preview 2」は、「Ubuntu 16.04」以降の「Ubuntu」をサポートしています。Deb版.NET Core 3.0.0 Preview 2をインストールするには
現状リポジトリーから「.NET Core 3.0.0 Preview 2」は提供されていないため、バイナリーを直接ダウンロードして「.NET Core 3.0.0 Preview 2」を起動してください。Snap版.NET Core 3.0.0 Preview 2をインストールするには
Snap版「.NET Core 3.0.0 Preview 2」をインストールするには、以下のコマンドを実行してください。
sudo snap install dotnet-sdk --beta --classic
「dotnet-sdk」は、以下のコマンドで利用できます。
dotnet-sdk.dotnet
もし「dotnet-sdk」コマンドで「dotnet-sdk.dotnet」を実行したいなら、以下のコマンドを実行してください。
sudo snap alias dotnet-sdk.dotnet dotnet
C# 8
メジャーバージョンアップした「C# 8」がサポートされました。以下で「C# 8」の新機能が紹介されています。
またリリースアナウンスにも「C# 8」の新機能が紹介されています。
IEEE浮動小数点の改良
IEEE浮動小数点では、「IEEE 754-2008 revision」の対応に向けた作業が行われています。また新しいMath APIの実装も行われています。
CPUの一部の命令セットにアクセス可能に
SIMDやビット操作などデータ処理を大幅に高速化するCPUの命令セットにアクセするためのAPIが追加されました。この仕組みの実装や使用例は、以下を参照してください。
- Implement simple Sse2 hardware instrinsics
- Implement the SSE hardware intrinsics.
- [Arm64] Base HW Intrinsics
- Use TZCNT and LZCNT for Locate{First|Last}Found{Byte|Char}
本件に関するドキュメントは、以下を参照してください。
JSONのサポート改善
「JSON Reader」に加え、「JSON Writer(System.Text.Json.Utf8JsonWriter)」と「JSON Document(System.Text.Json.JsonDocument)」がサポートされました。本件に関するドキュメントは、以下を参照してください
「Plain old CLR object」 の「serializer/deserializer」の提供も予定されています。
GPIOのサポート改善(Raspberry Pi向け)
「GPIO」のサポートが改善され、以下のNuGetパッケージがリリースされました。「GPIO」を利用するプロジェクトで活用できます。
「System.Device.Gpio」では、「GPIO」「SPI」「I2C」「PWM」を扱うためのAPIが含まれています。
「Iot.Device.Bindings」では、様々なチップやセンサーで利用可能な「Device Bindings」が含まれています。
Local dotnet toolsの改良
「Local dotnet tools」が改良され、以下の新しいコマンドが追加されました。
dotnet new tool-manifest
dotnet tool list
dotnet tool list
「Local dotnet tools」については、以下を参照してください。
Assembly Unloadability
Assemblyをアンロードする(メモリー上からアンロードしAssembly自身を解放する)機能が追加されました。本件に関する内容は、以下を参照してください。
Windowsとの相互運用改善
Windowsとの相互運用改善され、COM APIとWinRT APIのサポートが予定されています。これらは今後のプレビュー版で登場する予定です。
WPFとWindows Forms
「WPF」と「Windows Forms」の「.NET Coreビルドシステム」への統合作業が行われました。この作業では「Arcade SDK」への適合作業も行われています。
今後数ヶ月以内により多くの「WPF」のソースコードが公開される予定です。
「.NET Core 3」上で動作するデスクトップ向けアプリの開発は、「Visual Studio 2019」でサポートされます。
これに伴いプロジェクトのテンプレートが追加されました。
また「WPF」と「Windows Forms」のGUIデザイナーの開発作業も行われており、このデザイナーは「Visual Studio 2019」のアップデートの一部として提供されるい予定です。
MSIX
「MSIX」は、Windowsアプリをパッケージングするための新しいパッケージフォーマットです。「.NET Core 3」上で動作するデスクトップ向けアプリを「Windows 10」にデプロイする時に利用できます。
「MSIX」は「Visual Studio 2019 preview 2」でサポートされています。
詳細は以下を参照してください。