MATE 1.22がリリースされました
2019年3月18日、「MATE 1.22」がリリースされました。前回リリースされた「MATE 1.20」から約1年ぶりのアップデートとなります。
(MATE 1.20は2018年2月7日にリリースされました。)
そのため非常に多くの不具合修正や機能の改良が行われています。
「MATE 1.22」の主要な変更点を紹介します。
MATEパネル
MATEパネル関連の変更点です。Waylandのサポート
MATEパネルは「Wayland」をサポートするため、非常に多くの修正作業が行われました。ディスプレイアプレットの改良
「ディスプレイアプレット(Display Applet)」は、パネルから直接ディスプレイの制御(ディスプレイ設定の変更)が行えるように改良されました。タイマーアプレットの改良
「タイマーアプレット(Timer Applet)」は、マウス操作時の操作性が向上しました。Wanda the Fishの改善
「Wanda the Fish」は、HiDPIディスプレイ上でも適切に動作するように改善されました。ただしFishの画像は元画像のデザインを維持するため、ピクセル化されたまま表示されます。
システム
システム全体に関する変更点です。テーマサポートの改良
Macroウィンドウマネージャーの「metacity-theme」サポートが改善され、バージョン3に対応しました。またウィンドウ及びデスクトップスイッチャーのデザインが改良され、見た目が向上しました。
セッションマネージャーの改善
セッションマネージャーは、「systemd」上のすべてのプロセスを適切に終了するようになりました。また自動起動するアプリは、遅延起動に対応しました。
ショートカットキーのサポート改善
「Bluetooth」「WiFi」「タッチパッド」「グローバルキルスイッチ」といった様々なメディアキーのサポート及び、新しいショートカットキーが追加されました。アプリケーション
アプリケーションに関する変更点です。Python 3へ移植
「Eye of MATE」や「python-caja」プラグイン、「mate-menus」ライブラリーなど、多くのソフトウェアが「Python 3」へ移植されました。Cajaの改善
「Caja」は、ファイルマネージャーです。「Caja」は、時間がかかるファイル操作が行われた時に、通知をデスクトップに表示する機能が追加されました。
Eye of MATEの改善
「Eye of MATE」は、画像ビューワーです。「Eye of MATE」はサイドバーの見直しが行われ、画像のメタデータのサポートが改善されました。
Plumaの改善
「Pluma」は、テキストエディターです。「Pluma」のタブは、キーボードのショートカットキーやマウスのスクロール操作で切り替えられるようになりました。
Calculatorの改善
「Calculator」は、電卓です。「Calculator」は15桁の精度に対応し、コピーや貼付け操作が改善されました。
Engrampaの改善
「Engrampa」は、アーカイブマネージャーです。「Engrampa」は、新しい複数のアーカイブ形式に対応し、一時停止ややり直し機能が追加されました。