アプリの新規ウィンドウを中央に配置
アプリの新規ウィンドウをデスクトップ(ワークスペース)の中央に配置して表示した方が良いのか、それとも自然な配置にした方が良いのか、議論が行われています。Ubuntu 18.10/Ubuntu 18.04(Communitheme)での挙動
「Ubuntu 18.10」及び「Communitheme」を利用している「Ubuntu 18.04」では、アプリの起動時に作成されるウィンドウや、複数のウィンドウを作成するアプリのウィンドウは、中央に配置されるようになっています。(もちろんフルスクリーンで動作するアプリや、ウィンドウの配置位置を自分で調整するアプリは除きます。)
Ubuntu 19.04での挙動
しかし「Ubuntu 19.04」ではこの挙動が変更され、アプリが作成する新規ウィンドウは、基本的にデスクトップの左上から右下に向かって配置位置をずらしながらウィンドウを配置するようになりました。この時ウィンドウがデスクトップからはみ出さないように配置位置の調整も行われます。
元々「GNOME」ではこの挙動がデフォルトであり、変更されていた「Ubuntu」の挙動は元に戻ったことになります。
なぜウィンドウを中央に配置したのか
ウィンドウを中央に配置した理由は、見栄えの問題です。ウィンドウのヘッダーバーは左右が丸みを帯びたデザインになっています。
そのためウィンドウを左上に配置すると以下のように数ピクセルの隙間ができ、その隙間に背景が表示されます。
この時の見栄えが好ましくなく、ウィンドウを中央に配置するように変更されました。
もちろん「GNOME」でも同様の事情はあるのですが、「GNOME」のトップバーはこれを配慮したデザインになっており、背景が表示されることはありません。
トップバーの左右には、ウィンドウのヘッダーバーの丸みをカバーするように出っ張りが設けられています。
しかし「Ubuntu」にはこの出っ張りはないため、上記のような見栄えの問題が発生します。
使い勝手の問題
さてウィンドウが常に中央に配置されるということは、「gedit」等で新規ウィンドウを作成した時に、そのままウィンドウが上に積み重なっていくということです。この時下にあるウィンドウにアクセスするには、上に積み重なったウィンドウを一旦他の場所に移動する手間が必要になります。
どちらの挙動が好ましいか
というわけで、どちらの挙動が好ましいのか上記で議論が行われています。ウィンドウを中央に配置する機能の切り替え
ウィンドウを中央に配置する機能は、「GNOME Tweaks」で有効・無効を切り替えることができます。両方の挙動を試してみると良いでしょう。