.NET Core 3.0.0 Preview 4がリリースされました
2019年4月18日、「.NET Core 3.0.0 Preview 4」がリリースされました。リリース情報
「.NET Core 3.0.0 Preview 4」のリリース情報です。- リリースアナウンス:Announcing .NET Core 3 Preview 4
- リリースノート:.NET Core 3.0.0 Preview 4 - April 18, 2019
- ダウンロードとインストール:Downloads.NET Core 3.0.0 Preview 4
- 主な変更点:Notable Changes in 3.0.0 Preview 4
- 不具合報告:.NET Core 3.0.0 Preview 4
- 既知の問題:.NET Core 3.0 Preview Known Issue
「.NET Core 3.0.0 Preview 4」は、以下のコンポーネントがリリースされています。
- .NET Core Runtime 3.0.0-preview4-27615-11
- ASP.NET Core 3.0.0-preview4-19216-03
- .NET Core SDK 3.0.100-preview4-011223
Deb版.NET Core 3.0.0 Preview 4をインストールするには
現時点では、リポジトリーから「.NET Core 3.0.0 Preview 4」は提供されていないため、バイナリーを直接ダウンロードして「.NET Core 3.0.0 Preview 4」を起動してください。Snap版.NET Core 3.0.0 Preview 4をインストールするには
Snap版「.NET Core 3.0.0 Preview 4」の利用が推奨されています。Snap版「.NET Core 3.0.0 Preview 4」をインストールするには、以下のコマンドを実行してください。
sudo snap install dotnet-sdk --beta --classic
「dotnet-sdk」は、以下のコマンドで利用できます。
dotnet-sdk.dotnet
もし「dotnet-sdk」コマンドで「dotnet-sdk.dotnet」を実行したいなら、以下のコマンドを実行してください。
sudo snap alias dotnet-sdk.dotnet dotnet
新機能や変更点の紹介
新機能や変更点を紹介します。1.WinForms Chartコントロールが利用可能に
「WinForms Chartコントロール」が利用可能になりました。ソースコードは以下を参照してください。
サンプルコードは以下を参照してください。
2.より多くのWPFコンポーネントのソースコード公開
「WPF」チームはより多くの「WPF」コンポーネントのソースコードを公開しました。「WPF」チームの取り組みについては、以下を参照してください。
3..NET Core Version APIの改良
「.NET Core Version API」が改良されました。4.Tiered Compilation(TC)の設定変更
「TC」自体はデフォルトで有効なままですが、デフォルトで有効にする「TC」の機能が変更されました。開発チームは「.NET Core 3.0.0」安定版リリースに向けてデフォルトのTC設定を検討中であり、フィードバックを募集しています。
「TC」には「Tier 0」と「Tier 1」の2つの層があります。
アプリ起動時「Tier 0」コードは、以下のいずれかの状態になることができます。
- 事前コンパイルされた「Ready to Run(R2R)」コード
- 「Quick JIT」により生成されるJITコンパイルされたコード
「Quick JIT」はコンパイル速度を早くするため、最適化はほとんど行いません。
これらの「Tier 0」コードは「Tier 1」コードにアップグレードでき、「Tier 1」コードは完全に最適化されたJITコンパイル済みコードになります。
「.NET Core 3.0.0 Preview 4」では、「R2R」はデフォルトで有効になっていますが、「Tier 0」のJITコンパイルされたコード生成は無効になっています。
そのためすべてのJITコンパイルされたコードは「Tier 1」コードになります。
「Tier 1」コードはアプリの実行速度が早くなるように最適化されたコードですが、このコード生成には時間がかかります。
つまりアプリの起動時間が増加することになります。
5.HTTP/2のサポート
「HttpClient」に「HTTP/2」のサポートが追加されました。ただしデフォルトでは無効になっています。
6.SDK DockerイメージにPowerShell Coreを追加
SDK Dockerイメージに「PowerShell Core」が追加されました。7.CPU使用制限の改良
「Docker」クライアントのCPU使用制限を指定する方法が改善されました。8.GCヒープサイズの削減
デフォルトでGCのヒープサイズが削減され、アプリのメモリー使用量が減りました。9.64 CPUを超える環境のサポート改善
64 CPUを超えるCPUを搭載した環境のサポートが改善されました。10.Hardware Intrinsic APIの仕様変更
「Hardware Intrinsic API」の仕様が変更されました。例えば「Vector256<ushort> ConvertToVector256UInt16(Vector128<byte>)」は「Vector256<short> ConvertToVector256Int16(Vector128<byte>)」に変わっています。
(戻り値がushortからshortへ)