Ubuntu 19.10の開発始まる
次期バージョンの「Ubuntu 19.10」の開発が始まりました。「Ubuntu 19.10」では、以下の計画が予定されています。
- 「GCC 9」をデフォルトに
- 2019年8月頃にリリースされる「glibc 2.30」を採用
- 「boost 1.70」以降の採用
- 「golang 1.12」の採用
Python 3.7の採用
「Ubuntu 19.10」ではデフォルトの「Python」に「Python 3.7」が採用される予定です。「Python 3.8」は「Ubuntu 19.10」のリリース間近にリリースされるため、デフォルトの「Python」には採用されません。
ただし別途ユーザーが「Python 3.8」をインストールできるように、「Python 3.8」も提供される予定です。
また「Python 3.8」は、「Ubuntu 20.04 LTS」でデフォルトの「Python」として採用される予定です。
Python 2をuniverseへ
うまくけば「Python 2」は「main」から「universe」へ移されます。そのためには「Python 2」に依存するソフトウェアを「Python 3」へ移植したり、「Python 3」へ移植済みのバージョンにアップデートする等の作業が必要になります。
ICU(International Components for Unicode)
「ICU」は64.2以降のバージョンが採用される予定です。また日本の新しい元号である「令和」をサポートするため、バックポート作業が行われる予定です。
ただし「令和」をサポートするために必要な作業は、まだ明らかではありません。
OpenJDK
デフォルトの「OpenJDK」は、「OpenJDK 11」になります。その一方で「OpenJDK 8」と「OpenJDK 13」も提供される予定です。
サーバー向けインストーラー
新しいサーバー向けインストーラーが、以下のアーキテクチャーを含むすべての64bitアーキテクチャーで採用される予定です。- s390x
- ppc64el
- arm64