kledgeb UbuntuやLinuxの最新情報を紹介

WSL その172 - WSL 2とLinux kernel・MicrosoftがLinux kernelを提供

WSL 2とLinux kernel

「WSL 2」と「Linux kernel」に関する紹介です。


  • Shipping a Linux Kernel with Windows

今夏の「Windows Insiders build」から「Microsoft」内製の「Linux kernel」の提供が行われます。
この「Linux kernel」は、新アーキテクチャーの「WSL 2」を支える「Linux kernel」です。
「Windows」の1コンポーネントとして「Linux kernel」を提供することは、「Microsoft」にとって初めてのことです。

ユーザースペースのバイナリーは提供しない

「WSL 1」と同様に「WSL 2」は、ユーザースペースのLinuxバイナリーを提供しません。
Linuxディストリビューションをインストールするなど、ユーザーが別途利用したいLinuxバイナリーを用意する必要があります。

Linux kernelの入手方法

「Microsoft」内製の「Linux kernel」は、Linuxバイナリーとの接点になります。
一般的にユーザーは、「Windows Store」を通じて「Microsoft」内製の「Linux kernel」を入手(インストール)します。

  • Windows Subsystem for Linux Installation Guide for Windows 10

しかしカスタムディストリビューションパッケージの作成を通じて「Linux kernel」をサイドロードすることも可能です。

  • WSL Distro Launcher Reference Implementation

ただしこのルールの唯一の例外は、起動プロセスをブートストラップするために小型のinitスクリプトを注入することです。
これにより「Windows」と「Linux」間の接続が形成されます。

Linux kernel 4.19

最初の「Microsoft」内製「Linux kernel」は、「Linux kernel 4.19」をベースとしています。
これは現在最新のLTSリリース版「Linux kernel」です。
これに多くのローカルパッチをあてています。
このパッチは「WSL 2」向けに「Linux kernel」を最適化するためのパッチであり、起動時間の改善やメモリー使用量の削減、サポートするデバイスの選別及び最小化を行います。
この結果「WSL 1」で実装されたエミュレーションアーキテクチャーの代替となる小型かつ軽量な「Linux kernel」になりました。

アップストリームへの還元

アップストリームへの還元も取り組み姿勢に含まれています。
コミュニティーと協力し可能な限り迅速にローカルパッチをアップストリームへ還元していきます。

セキュリティー

「Linux kernel」のアップデートは「Windows Update」を通じて提供され、アップデートはユーザーに対し透過的に行われます。
「Linux kernel」は新機能と不具合の修正と共に最新に保たれます。
CVEなど脆弱性についても継続的に状況を把握し、セキュリティーに配慮した取り組みが行われます。

また新しいLTSリリースの「Linux kernel」がリリースされた暁には、十分な検証を行い、その「Linux kernel」をベースとした新しい「Linux kernel」が提供されます。

オープンソース

「Microsoft」内製「Linux kernel」は、完全にオープンソースです。
「WSL 2」リリース時にソースコードが「Github」で公開され、ユーザーはソースコードの入手やビルドが可能になります。

ソフトウェアエンジニアの募集

もしあなたが「Microsoft」で「Linux」に携わる仕事に興味があるなら、以下でソフトウェアエンジニアを募集しています。

  • Sr Software Engineer

WSL
スポンサー
コメント
コメントポリシー
コメントをする前に UbuntuのCode of Conduct(CoC/行動規範) を確認し、CoCに沿ったコメントをお願いします。
コメントの使い方は、コメントの使い方を参照してください。
同一カテゴリーの記事
SNS
人気の記事
  • Ubuntu CPUfreq その1 - CPUfreqについて・ CPUfreqドライバーについて・ CPUfreqガバナーについて
    CPUfreq   CPUfreqは、CPUのクロック数を動的に変更する機能です。   CPUfreqを利用することで、OSの負荷に応じて動的にCPUのクロック数を調整することができます。  これにより、省電力効果を得ることができます。   CPUfreqを利用する場合...
  • Ubuntu 26.04 その42 - Ubuntu 26.04.1 LTS のリリーススケジュール
    Ubuntu 26.04.1 LTSのリリーススケジュール Ubuntu 26.04.1 LTS のリリーススケジュールを紹介します。
  • Ubuntu 24.04 その93 - Linux kernel 7.0 が利用可能に・Linux kernel 7.0 にアップグレードするには
    Linux kernel 7.0 が利用可能に 現在 Ubuntu 24.04 LTS を利用しているユーザーは、Linux kernel 7.0 へアップグレードできるようになりました。
  • Ubuntu 22.04 その79 - 画面ロックの有効・無効を設定するには・画面ロック時の設定をカスタマイズするには
    画面ロックの有効・無効を設定するには 一定時間ユーザーによる操作がない時に、自動的に画面をロックしパスワードで保護したり、画面をブランク状態にできます。
  • Ubuntu 26.04 その59 - amdgpu ドライバーでパフォーマンス低下のお知らせ
    amdgpu ドライバーでパフォーマンス低下のお知らせ 次期 Linux kernel のアップデートで、amdgpu ドライバーのパフォーマンスが低下するお知らせが出ています。
  • Linux Mint その120 - Linux Mint 19.2のTipsとトラブルシューティング
    Linux Mint 19.2のTipsとトラブルシューティング リリースノートから「Linux Mint 19.2」のTipsとトラブルシューティングを紹介します。
  • Ubuntu 26.04 その56 - amdgpu ドライバーでシステムがフリーズする現象
    amdgpu ドライバーでシステムがフリーズする現象 amdgpu ドライバーでシステムがフリーズする現象が報告されています。
  • Linux その402 - KDE Plasma で実装予定の新機能や改善・録音オプションの追加や VRAM の使用量表示など
    KDE Plasma で実装予定の新機能や改善 2026年7月11日、KDE Plasma で実装予定の新機能や改善が以下で紹介されました。
  • Linux その407 - COSMIC DE 開発7ヶ月の歩み・COSMIC DE に搭載された新機能のまとめ
    COSMIC DE 開発7ヶ月の歩み COSMIC デスクトップ環境の開発者が、ここ7ヶ月の開発の歩みと、今までに COSMIC デスクトップ環境に搭載された新機能を紹介しています。
  • Linux その404 - COSMIC Epoch 1.3.0 リリース・ウィンドウのすりガラス効果に対応
    COSMIC Epoch 1.3.0 リリース 2026年7月15日、COSMIC Epoch 1.3.0 がリリースされました。
記事のピックアップ
オプション