Ubuntu Studioにおける32bit版パッケージの必要性
「Ubuntu Studio」では、「Ubuntu Studio」における32bit版パッケージの必要性を以下で紹介しています。先ほど紹介した一部32bit版パッケージの継続的な提供に関する声明の中で、「Ubuntu Studio」の名が登場しています。
本件はこれに対する説明です。
Windows向けオーディオプラグイン
「Ubuntu Studio」ではすでに32bit版のディスクイメージの提供をやめています。しかし「Ubuntu Studio」にとって一部のオーディオプラグインを利用できるようにするため、32bit版ソフトウェアとの後方互換性は未だ重要です。
リポジトリーで提供している「Carla」が持つ最も大きな機能の一つは、「Wine」を利用してWindowsベースのVSTプラグインを利用可能にする機能です。
主なVSTプラグインの多くは、未だ32bitのソフトウェアとしてコンパイルされています。
「Ubuntu Studio」で32bitソフトウェアのサポートがなければ、これらのプラグインは利用できなくなります。
特にWindows環境でこれらのプラグインを利用しているユーザーにとって、「Windows」から「Ubuntu Studio」への移行を困難にするものです。
そしてこれらの代替となるプラグインは、Linux環境向けに提供されていません。
もし「Ubuntu Studio」でこれらのプラグインが利用できなくなれば、多くのユーザーが「Ubuntu Studio」から離れることになるでしょう。
Linux向けオーディオプラグイン
「Carla」は32bit版のLinux向けオーディオプラグインも利用可能にしています。しかしLinux向けオーディオプラグインでも、32bit版でのみ提供されているオーディオプラグインも同様に機能しなくなります。