Linux Mint 20から32bit版の提供終了へ
「Linux Mint 20」以降、「Linux Mint 32bit版」は提供されません。Linux Mint 20
「Linux Mint」は「Ubuntu」をベースとした派生ディストリビューションです。「Linux Mint 20」は「Linux Mint」の次期メジャーバージョンであり、「Ubuntu 20.04 LTS」がベースになります。
以前紹介したように「Ubuntu」では、「Ubuntu 19.10」以降一部のパッケージを除き32bit版のパッケージ(ソフトウェア)の提供を終了します。
- 32bit版(i386/x86)の提供終了へ・32bit版提供中止に伴うFAQ
- Ubuntu 19.10/20.04 LTS向け32bit版パッケージに関する公式声明・一部の32bit版パッケージの提供継続へ
「Linux Mint」は「Ubuntu」のパッケージに依存しているため、上記に伴い「Linux Mint」でも「Linux Mint 32bit版」の提供が行われなくなります。
Linux Mint 32bit版はLinux Mint 19.xが最後に
現在リリースされている「Linux Mint 19.x」シリーズは、「Ubuntu 18.04 LTS」がベースになっており、「Linux Mint 32bit版」が提供されています。「Linux Mint 32bit版」の提供は「Linux Mint 19.x」シリーズが最後になります。
「Linux Mint 19.x」シリーズは、2023年までサポートが提供されます。
「Linux Mint 32bit版」ユーザーはサポート期間が終了する前に、「Linux Mint 64bit版」へ移行するなどOSの移行が必要になります。
SteamやWineなどのサポートについて
「Steam」や「Wine」など32bit版アプリを64bit環境上で動作させるには、それらのアプリが必要とする32bit版ソフトウェア(ライブラリー等)が必要になります。「Linux Mint」は「Ubuntu」に依存しているため、これらのアプリについても「Ubuntu」の方針に沿う形になります。
つまりユーザーにとって影響の大きい32bit版アプリは、引き続き「Linux Mint 20 64bit版」上でも動作がサポートされるでしょう。