Ubuntu Touchニュースレター
「Ubuntu Touch」開発チームは、「Ubuntu Touch Q&A」で日々の開発や取り組みの状況を紹介しています。Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。ユーザーのプライバシーと自由を尊重したOSです。
「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイル環境とデスクトップ環境を利用することができます。
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。
Googleアカウントへのアクセス失効と対応
開発チームは「Google」から、「Ubuntu」のアプリが「Google」の新しいガイドラインに沿わないと、2019年7月にGoogleアカウントへアクセスできなくなるとの通知を受けました。これはカレンダーの同期やメールなど、「Canonical」の実装を継続して利用しているアプリに影響を与えます。
開発チームはこの状況に対応するため、キーの取得及び対応に必要なアップデートを行います。
これらの作業は2019年7月15日までに完了する予定です。
カメラの不具合修正
長い間「FP2」で発生していた不具合が修正されました。これによりフロントカメラで撮影した画像が上下反転する不具合が解消されます。
この修正はすでに「devel」チャンネルに反映されており、次期OTAでユーザーにアプデートが提供される予定です。
音声と映像がずれる不具合の修正
「FP2」と「OPO」で動画を撮影すると、音声と映像がずれる不具合があります。この不具合も修正されました。
この修正はすでに「devel」チャンネルに反映されており、次期OTAでユーザーにアプデートが提供される予定です。
Oneplus OneでOSのアップデートができなくなる問題
「Oneplus One」で「Ubuntu Touch」のアップデートができなくなる問題が発生しました。デバイスに以下のいずれかのイメージをインストールした場合、この問題が発生します。
- develイメージ:2019-06-21 〜 2019-07-01
- RCイメージ:2019-W26
この問題が発生するとそのデバイスは、新しい「Ubuntu Touch」へアップデートできなくなります。
システム更新時に「Reboot and Install」を選択して再起動すると、UBports Recoveryメインメニューが起動するようになります。
対応策
対応策は2種類あります。「UBports Installer」を起動し「Wipe」オプションを外して、「Ubuntu Touch」を再インストールする方法です。
もう一つは、リカバリーメニューの「Android Actions」->「Apply Update」を実行する方法です。
Bluetoothのサポート改善
開発チームは「Bluetooth」のサポートを提供する「Bluez」の最新ブランチを作成し、「Ubuntu Touch OTA-11」を目標に最新版「Bluez」のバックポートを行う予定です。 これにより安定性の向上やより多くのデバイスのサポートなど、「Bluetooth」のサポートが改善されます。位置情報の実装切り替え
位置情報の取得を「GeoClue」から「locationd」に切り替える作業が行われています。リモートバックエンドプロバイダーが「GeoClue」から「locationd」に変わります。
また位置情報サービスをコンポーネントの一部として落とし込む作業も行われています。
これによりプロセスから質の悪いバックエンドを排除できるようになります。
この作業は「Ubuntu Touch OTA-10」を目標にしていますが、間に合うかどうかは分かりません。
またこの作業が完了した後に、より洗練された位置情報サービスを実装できるようになります。
設定アプリのUI改善
「設定アプリ(Settings)」のUIが見直され、HIG(ヒューマンインターフェイスガイドライン)」に違反していた箇所が修正されました。Mir 1.x
「Edge」チャンネルに「Mir 1.x」が登場しました。現在動作状況は良好です。
メモリーリークが修正され、”now”バージョンよりクラッシュが減りました。
「Ubuntu Touch OTA-11」か「Ubuntu Touch OTA-12」で新しい「Mir」が利用できるようになるでしょう。
今すぐ新しい「Mir」を利用したいユーザーは、以下を参照してください。