Lubuntu 19.10の新機能と変更点
リリースノートから「Lubuntu 19.10」の新機能と変更点を紹介します。「Lubuntu 19.10」のリリースノートは以下で参照できます。
リリース情報
「Lubuntu 19.10」のリリース情報は、以下を参照してください。1.LXQt 0.14.1の採用
デスクトップ環境に「LXQt 0.14.1」が採用されています。2.ソフトウェアのアップデート
以下のようにソフトウェアがアップデートされています。- Qt 5.12.4
- Firefox 69
- LibreOffice 6.3.2
- VLC 3.0.8(メディアプレーヤー)
- Featherpad 0.11.1(テキストエディター)
- Discover Software Center 5.16.5(ソフトウェアの管理)
- Trojitá 0.7(メール)
3.インストーラーの改善
「Lubuntu 19.10」では「Lubuntu」のインストーラーに「Calamares 3.2.15」を使用しています。「Calamares 3.2.15」では、ロケーションの検出が改善され、タイムゾーンの自動設定や言語設定の精度が向上しました。
また小型ディスプレイでも内容を見やすくするため、インストーラーはフルスクリーンモードで動作します。
4.新しい壁紙
壁紙コンテストで選ばれた新しい壁紙が含まれています。「/usr/share/lubuntu/wallpapers」フォルダーにこれらの壁紙が配置されています。
既知の問題
既知の問題です。1.キーボードショートカット管理の移行
「Lubuntu 19.10」では多くのキーボードショートカットの設定が「Openbox」から「LXQt shortcut manager」へ移されました。またキーボードショートカットの更新も行われています。
キーボードショートカットの情報は、以下で参照できます。
「Lubuntu 19.04」から「Lubuntu 19.10」へアップグレードする場合、この移行が行われません。
ショートカットの設定をデフォルトに戻せば、「Lubuntu 19.10」と同じに設定に変更できます。
デフォルトに戻すには、以下のファイルを削除してログアウトし、ログインし直します。
- ~/.config/lxqt/globalkeyshortcuts.conf
- ~/.config/lxqt/lxqt-runner.conf
- ~/.config/openbox/lxqt-rc.xml
2.Calamaresの脆弱性
暗号化インストールに関し「Calamares」に以下の脆弱性があります。「Lubuntu 19.04」から「Lubuntu 19.10」へアップグレードする場合、セキュアな状態を維持するため以下の作業を行う必要があります。
cd /etc/initramfs-tools/conf.d
echo "UMASK=0077" | sudo tee -a safe-initramfs.conf
sudo chmod 0600 safe-initramfs.conf
sudo update-initramfs -u -k all
echo "UMASK=0077" | sudo tee -a safe-initramfs.conf
sudo chmod 0600 safe-initramfs.conf
sudo update-initramfs -u -k all