Ubuntu 20.04 その6 - Ubuntu 20.04 LTSで引き続き提供する32bit版パッケージ・約1,700のソースパッケージが対象に

Ubuntu 20.04 LTSで引き続き提供する32bit版パッケージ

「Ubuntu 20.04 LTS」では、一部のパッケージを除いて32bit版パッケージ（ソフトウェア）の提供が終了します。
32bit版とはx86アーキテクチャーのことです。

Ubuntu 20.04 LTSに向けフィードバックを募集した

以前紹介したように「Ubuntu」は、コミュニティーに対し引き続き提供して欲しい32bit版パッケージのフィードバックを募集していました。

• Ubuntu 20.04 LTSまで継続的に提供する32bit版パッケージとフィードバックの募集
• Community process for 32-bit compatibility

ソースパッケージ一覧

この作業が一段落つき、「Ubuntu 20.04 LTS」で提供する32bit版パッケージの一覧が公開されました。

• i386 in focal: an update
• i386.focal/i386+build-depends.sources  

ここで列挙されているパッケージはソースパッケージです。
ユーザーがインストールやアップデートに使用するパッケージはバイナリーパッケージと呼ばれ、バイナリーパッケージはソースパッケージから生成されます。
一つのソースパッケージから複数のバイナリーパッケージが生成されるケースもあります。

一部の32bit版ソフトウェアを動かすために

「Ubuntu」としては32bit版ソフトウェア全体の提供を止めたいところですが、ユーザーのワークフローに大きな影響を与えるソフトウェアの中には、64bit版が提供されていない、あるいは提供できないソフトウェアもあります。
このようなソフトウェアを引き続き「Ubuntu 20.04 LTS 64bit版」上でも動作できるようにするため、一部の32bit版パッケージのみ提供する方針になりました。