ライブメディアの破損チェック
「Ubuntu Desktop」のインストールに失敗するケースの1つに、破損したディスクイメージからライブメディアを生成し、それに気づかずインストールを実行しているケースがあります。問題が発生するタイミングは一定ではない
破損したディスクイメージから作成したライブメディアで「Ubuntu Desktop」をインストールしようとすると、インストール中に以下のようなエラーが出力されます。
SQUASHFS error: zlib decompression failed, data probably corrupt
エラーの原因は破損したディスクイメージですが、ディスクイメージの壊れ方によって、出力されるエラーの内容やタイミングが変わってきます。
つまりユーザーから見ると、何が問題なのか非常に分かりづらい状況です。
多く見られる不具合
この問題は「ubiquity(Ubuntu Desktopのインストーラー)」に寄せられる不具合に共通して多く見られる問題です。ユーザーからは以下のようなインストール失敗の不具合報告が寄せられますが、ユーザーは問題の原因がディスクイメージの破損にあると気づきにくい状況があります。
デフォルトでライブメディアをチェックしよう
「Ubuntu」開発チームはこの状況を改善するため、デフォルトでライブメディアが破損していないかチェックする提案を行っています。事前にチェックを行うということは、その分チェックにかかる時間がインストールの作業時間に上乗せされます。
開発者が行ったテストでは、ライブメディアのチェックに1分から3分未満かかったとのことです。(時間はハードウェアの構成により変化する)
チェック分の時間が余計に掛かるとは言え、上記の問題を解決する大きな手助けとなり、この時間はユーザーが合理的に受け入られる時間ではないか、とのことです。
特に初めて「Ubuntu」を利用するユーザーにとって、余計なトラブルを回避するのに役立ちます。
インストールに失敗しそこでユーザーが「Ubuntu」の利用を諦めてしまうのは、「Ubuntu」にとっても残念なことでしょう。
またライブメディアのチェックをデフォルトで行う場合、チェックをスキップするオプションの提供も検討されています。