Ubuntu Cinnamon Remix 19.10がリリースされました
2019年12月5日、「Ubuntu Cinnamon Remix 19.10」がリリースされました。「Cinnamon」はデスクトップ環境です。
「Cinnamon」は「Linux Mint Cinnamon Edition」や「LMDE」で採用されているデスクトップ環境でもあり、非常に著名なデスクトップ環境の1つですね。
その使い易さは高い評価を得ており、「Cinnamon」を愛用するユーザーも多いかと思います。
Ubuntuベースだが、まだフレーバーではない
「Ubuntu」には「Ubuntu」のコアコンポーネントやプロセス、インフラを共有する「フレーバー」という仕組みがあります。例えば「Kubuntu」や「Xubuntu」など、「Ubuntu」には「GNOME」以外のデスクトップ環境を採用した各種フレーバーが存在しています。
各フレーバーはそれぞれがプロジェクトチームとコミュニティーを持っており、「Ubuntu」と密に連携した開発作業が行われています。
「Ubuntu Cinnamon Remix」は「Ubuntu」のフレーバーではありません。
しかし将来的にフレーバーの1つとして提供できるよう、活動が続けられていきます。
また「Ubuntu Cinnamon Remix」はフレーバーではありませんが、「Ubuntu」がベースになっているため、GUIを除く多くの部分は「Ubuntu」と同じコンポーネントを共有しています。
本リリースは「Ubuntu Cinnamon」にとって、初めてのリリースになります。
まだ荒削りに感じる点があるかも知れませんが、「Ubuntu Cinnamon Remix 20.04」やフレーバー化に向けて今後も作業が続けられます。
リリース情報
「Ubuntu Cinnamon Remix 19.10」のリリース情報です。リリースアナウンス:Ubuntu Cinnamon Remix 19.10 Eoan Ermine Released
ディスクイメージ:cinnamonremix-19.10-all.20191204.iso
主な機能
リリースノートから主な機能をピックアップします。UEFIのサポート
「UEFI」環境をサポートしています。Calamaresの採用
OSのインストーラーに「Calamares」を採用しています。「Calamares」は「Lubuntu」でも採用されているインストーラーであり、「Lubuntu」のインストーラーを「Ubuntu Cinnamon Remix」向けにカスタマイズしています。
Cinnamon 4.0.10の採用
デスクトップ環境に「Cinnamon 4.0.10」を採用しています。LightDMの採用
ディスプレイマネージャーに「LightDM」を採用しています。またグリーターに「Slick Greeter」を採用しています。
その他ソフトウェア
ファイルマネージャーは「Nemo」を採用しています。ブラウザーは「Firefox」を採用しています。
オフィススイートに「LibreOffice」が含まれています。
アプリの管理に「GNOME Software」を採用しています。