Raspberry Piと既知の問題
「Ubuntu 18.04.4 LTS」のリリースノートから、「Raspberry Pi」と既知の問題を紹介します。リリースノート
「Ubuntu 18.04.4 LTS」のリリースノートは、以下を参照してください。Raspberry Pi 4Bのサポート
「Ubuntu 18.04.4 LTS」では、「Raspberry Pi 4B」がサポートされています。以前インストールしたUbuntu環境をRaspberry Pi 4Bで利用する場合は
以前インストールした「Ubuntu」環境を「Raspberry Pi 4B」で利用する場合は、事前にその環境を「Ubuntu 18.04.4 LTS」へアップデートしておく必要があります。つまり「Raspberry Pi 4B」上で「Ubuntu」を起動する前に、「Raspberry Pi 3B/3B+」といった以前のバージョンでもサポートされているモデル上で、「Linux kernel」を含むすべてのソフトウェア(パッケージ)をアップデートしてから、「Raspberry Pi 4B」上で「Ubuntu 18.04.4 LTS」を起動してください。
問題が起きた時は
もし起動しないなど問題が発生した場合は、その「Ubuntu」を以前のバージョンでもサポートされているモデル上で起動し、「Linux kernel 5.3」以降のバージョンで起動していること、及び、すべてのソフトウェア(パッケージ)がアップデートされていることを確認してください。「Linux kernel」のバージョンは、以下のコマンドで確認できます。
uname -r
「5.3.0・・・」と表示されればOKです。
Wi-Fiが不安定
「Ubuntu 18.04.4 LTS」が提供している「BCM4345/6」チップセット向けWi-Fiファームウェアは古いファームウェアであり、「IEEE 802.11ac(5GHz)」利用時にWi-Fi操作が不安定になります。「BCM4345/6」チップセットは、「Raspberry Pi 3A+/3B+/4B」で搭載されています。
現在5GHz帯をサポートしているWi-Fiルーターの多くは、「IEEE 802.11n」、もしくは「IEEE 802.11n」と「IEEE 802.11ac」の組み合わせで機能を提供しており、本件によるユーザーへの影響は軽微と考えられています。
アップデートの提供
新しいファームウェアを提供するため、現在アップデートの準備作業が行われています。不具合報告及び作業進捗は、以下を参照してください。
Ubuntu Core 18がRaspberry Pi 3A+で起動しない
「Raspberry Pi」向け「Ubuntu Core 18」では、デフォルトのブート構成に「vc4-fkms-v3d」オーバーレイが含まれています。そのため「Raspberry Pi 3A+」上で「Ubuntu Core 18」を起動すると、このオーバーレイが利用可能なメモリーの半分を占めてしまい、システムが正常に起動するためのメモリーが不足します。
本不具合の不具合報告及び作業進捗は、以下を参照してください。
回避策
推奨される回避策は、「system-boot」パーティションにある「config.txt」ファイルに記述されている以下の「dtoverlay」行を以下のようにコメントアウトします。
#dtoverlay=vc4-fkms-v3d
「system-boot」パーティションは、起動ストレージの最初のパーティションです。
Pimoroni Fan Shim
「Raspberry Pi 4」で「Pimoroni Fan Shim」は、RGB LEDの制御にシリアルコンソールのピン(GPIOヘッダー上のピン(PIN 8/10、GPIO 14/15))を再利用します。起動中にシリアルラインにノイズが乗るため、「u-boot」が停止します。
(ノイズによりキーが押された扱になっていると考えられています。)
回避策
回避策は、「system-boot」パーティションにある「config.txt」ファイルに以下の行を追加します。
enable_uart=0
「system-boot」パーティションは、起動ストレージの最初のパーティションです。