Ubuntu Touchニュース
「Ubuntu Touch」及び「Lomiri(旧名:Unity 8)」を開発している「UBports」では、「Ubuntu Touch Q&A」にて「Ubuntu Touch」や「Lomiri」の開発状況を紹介しています。OTA-12
「OTA-12」は、次期「Ubuntu Touch」のアップデートです。現在「OTA-12」の開発が進められています。
「Bluez」のセキュリティーアップデートにより、「Nexus 5」の機能が動作しなくなる不具合がありましたが、この不具合が修正されました。
また「Libertine」のポートレートモードの不具合が修正されました。
さて現在パンデミックの影響により「OTA-12」の進捗に影響が出ており、開発ペースが落ちています。
Vollaとの連携
「Volla」は、シンプルさとプライバシーを尊重した「Volla Phone(スマートフォン)」の開発を行っています。「Hallo Welt Systeme UG(Volla)」は「UBports」のスポンサーとなり、「Volla」と連携して「Ubuntu Touch」の開発が行われます。
「Hallo Welt Systeme UG」は今後「Advisory Board(諮問委員会、拘束力のない戦略的な助言を行う機関)」として「UBports」に参加する予定です。
うまくいけば「Volla Phone」がプリインストールするOSの1つとして、「Ubuntu Touch」を選択できるようになるでしょう。
Ubuntu Touch on PinePhone
「PinePhone」に「Ubuntu Touch」を移植する作業が勧められています。現在以下の機能が動作しています。
- Bluetooth
- 加速度センサー
- ジャイロスコープ
- バイブレーション
- 回転
- 通知
- 近接センサー
Lomiri
「Lomiri」はデスクトップ環境及びシェルです。旧名は「Unity 8」です。
「Debian」で「Lomiri」をパッケージングする作業が行われています。
またいくつかのコンポーネントは、すでに「Debian」でテストが開始されています。
アプリのアップデート
アプリのアップデート情報です。1.ISODrive
「ISODrive」は、「Ubuntu Touch」デバイスに配置したLinuxディストリビューションのディスクイメージから、接続先のPCでそのLinuxディストリビューションを起動できるようにするアプリです。つまりライブUSBメモリーの代わりに利用できます。
ISOファイルは「Downloads」フォルーダ内に配置する必要があります。
アプリで起動したいLinuxディストリビューションのディスクイメージを選択し、「Ubuntu Touch」デバイスをPCに接続して起動すれば、そのLinuxディストリビューションがPCで起動します。
2.uMPD
「uMPD」は「MPD(Music Player Daemon)」のクライアントアプリです。「MPD」サーバーにアクセスし、音楽の検索や再生、プレイリストの作成が可能です。
3.MiniMaker
「MiniMaker」は子供向けのアプリ群です。教育や遊びに活用できます。
Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。ユーザーのプライバシーと自由を尊重したOSです。
「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイル環境とデスクトップ環境を利用することができます。
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。