Ubuntu Touchニュース
「Ubuntu Touch」及び「Lomiri(旧名:Unity 8)」を開発している「UBports」では、「Ubuntu Touch Q&A」にて「Ubuntu Touch」や「Lomiri」の開発状況を紹介しています。いくつかピックアップします。
Ubuntu Touch OTA-12リリース
2020年5月13日に「Ubuntu Touch OTA-12」がリリースされました。スコープが削除され代わりにドローワーが導入されるなど、前バージョンからUXが変化しています。
様々なUIの変更に関し、変更後のUIに良い印象を持つユーザーもいれば、従来のUIを好むユーザーもいるでしょう。
多くのユーザーからは肯定的な評価を得ているようです。
PinePhone
「Ubuntu Touch」をプリインストールした「PinePhone UBports Community Edition」の発送が今週の月曜から開始されています。4,000から4,500程度のデバイスが発送されています。
デバイス到着後、ユーザーに大型アップデートが提供されます。
PineTab
「PineTab」の注文が可能になりました。「Allwinner A64 Quad Core SOC with Mali 400 MP2 GPU」や、「2GB LPDDR3 RAM」や「10インチ MiPi 720p Capacitive LCD」を搭載しています。
価格は$99ですが、英語キーボードのみとなります。
OpenStore
アプリケーションを配布する「OpenStore」の見直しが行われました。デザインが改良され、OpenStoreアカウントにサインインすることでユーザーがアプリのレビューを投稿できるようになりました。
またサインイン時にユーザーのお気に入りのアプリが上部に表示されるようになりました。
Seabass
「Seabass」はコードエディターです。「Seabass」は実装が完全に書き直され(CordovaからネイティブQMLへ)、「Seabass2」として「OpenStore」に登場しています。
120のプログラミング言語に対応したシンタックスハイライトなど、ソースコードの編集に必要な機能を備えています。
ダークテーマのオプションも提供されています。
指紋リーダー
指紋リーダーが「Halium」に実装されました。Halium 9レイヤーを使用するすべてのデバイスで利用可能です。
キーバージョン3/4に対応し、「Pixel 3a」での動作が確認されています。
次はUbuntu 20.04 LTSベースを目指す
「Ubuntu Touch」のベースとなる次の「Ubuntu」は、「Ubuntu 18.04 LTS」を飛ばし「Ubuntu 20.04 LTS」ベースを目指して取り組まれます。まだ移行時期や具体的なマイルストーンはありませんが、今後徐々に明らかになっていくでしょう。
Ubuntu Touchとは
「Ubuntu Touch」は、スマートフォンやタブレットなどモバイルデバイス向けに最適化されたOSです。ユーザーのプライバシーと自由を尊重したOSです。
「Ubuntu Touch」は「Ubuntu」ベースのOSであり、「UBports」コミュニティーにより開発が行われています。
外部ディスプレイとキーボード、そしてマウスをモバイルデバイスに接続すれば、UIがデスクトップ向けのUIに変化し、デスクトップとして活用することもできます。
つまり1つのモバイルデバイスで、モバイル環境とデスクトップ環境を利用することができます。
「Ubuntu Touch」がサポートしているデバイスや、各デバイスで利用可能な機能及び制限は、以下を参照してください。