Ubuntu Serverと第2世代AMD EPYC CPU(Rome)のサポート状況
「Ubuntu Server」と第2世代「AMD EPYC CPU(Rome)」のサポート状況の紹介です。「AMD EPYC CPU」は「AMD」が販売するサーバー向けのCPUであり、2019年に登場した第2世代「AMD EPYC CPU」では、最大64コア/128スレッドのモデルが販売されています。
Linux kernelの対応
第2世代「AMD EPYC CPU」は「Linux kernel 5.4」以降でサポートされています。そのため「Linux kernel 5.4」以降の「Linux kernel」をインストールしている「Ubuntu」では、第2世代「AMD EPYC CPU」がデフォルトでサポートされており、本CPUの新機能をすべて活用できます。
Ubuntuの対応
「Ubuntu Server 20.04 LTS」では「Linux kernel 5.4」を採用しており、第2世代「AMD EPYC CPU」をデフォルトでサポートしています。一方「Linux kernel 5.4」より前の「Linux kernel」を採用している「Ubuntu」では、LTSリリース向けに「Canonical」がバックポートを行っており、第2世代「AMD EPYC CPU」の基本的なサポートが提供されています。
これにより以前の「Ubuntu」でも第2世代「AMD EPYC CPU」が適切に動作します。
「Ubuntu」のバージョンと第2世代「AMD EPYC CPU」をサポートする「Linux kernel」のバージョンを表にすると、以下のようになります。
Ubuntu | Linux kernel |
---|---|
Ubuntu 16.04 LTS(Xenial) | Linux kernel 4.15.0-1051以降 |
Ubuntu 18.04 LTS(Bionic) | Linux kernel 4.18.0-1017以降 |
Ubuntu 19.04(Disco) | Linux kernel 5.0以降 |
Ubuntu 19.10(Eoan) | Linux kernel 5.3以降 |
Ubuntu 20.04 LTS(Focal) | すべてのLinux kernel |