WSLの新機能や今後の展開(2020年9月版)
「WSL」の新機能や今後の展開を紹介します。ここ数ヶ月「WSL」に新機能が追加されたり、今後実装予定の新たな機能がアナウンスされています。
WSL 2のサポート拡大
「Windows 10 バージョン1903/1909」で「WSL 2」が利用できるようになりました。これによりこれらのバージョンを利用している開発者は、高速なファイルシステムパフォーマンスや完全な互換性を持つシステムコール、「WSL 2」ベースの「Docker Desktop」を活用できるようになりました。
Linux GUIアプリのサポート
Linux GUIアプリのサポートが現実味を帯びてきています。「Windows Insiders」向けにLinux GUIアプリサポートの初期プレビューが、今後数ヶ月以内にリリースされる予定です。
内部ビルドではすでにLinux GUIアプリが動作しています。
完全なLinux環境でIDEといった多種多様なLinux GUIアプリが動作しています。
しかしまだ完璧ではありません。
タスクバーにLinuxアプリのアイコンを表示する機能や、マイク入力といったオーディオのサポートなど、まだまだ対応しなければならない作業が残っています。
wsl --installのサポート改善
「wsl --install」は「WSL」をインストールするためのコマンドです。すでに「Windows Insiders」向けに提供されています。
今後数週間以内に「wsl --install」でLinuxディストリビューションをインストールできるようになる予定です。
そうなれば「wsl --install」コマンドで「WSL」のセットアップからLinuxディストリビューションのインストールまでまとめて行えるようになります。
Linuxファイルシステムへのアクセス
「WSL 2」及び「Windows」から物理ストレージ上に構築されたファイルシステムにアクセスできるようになりました。TensorFlow-DirectMLのオープンソース化
「WSL」でGPUコンピューティングがサポートされました。また「Windows」で「TensorFlow」の拡張である「TensorFlow-DirectML」がオープンソースになりました。
- GPU accelerated machine learning training in the Windows Subsystem for Linux
- Open-sourcing TensorFlow with DirectML
- TensorFlow-DirectML
- DirectML
Linux kernelがMicrosoft Updateからアップデート可能に
「Linux kernel」が「Microsoft Update」からアップデート可能になりました。最新の「Linux kernel」を自動的に受け取ることができます。
「Linux kernel」のリリース履歴は、以下で参照できます。