Lubuntu 21.04の新機能と変更点
リリースノートから「Lubuntu 21.04」の新機能と変更点を紹介します。リリース情報
「Lubuntu 21.04」のリリース情報は、以下を参照してください。サポート期間
「Lubuntu 21.04」は通常リリースであり、リリースされてから9ヶ月間のサポートが提供されます。つまり2022年1月までサポートが提供されます。
長期サポートが必要なユーザーは
長期サポートが必要なユーザーは、最新のLTS版である「Lubuntu 20.04 LTS」を利用してください。「Lubuntu 20.04 LTS」は2023年4月まで無償サポートが提供されます。
Ubuntuと共通する新機能や既知の問題
「Linux kernel」などコアコンポーネントは「Ubuntu」と共有しています。「Ubuntu」と共通する新機能や既知の問題は、以下を参照してください。
LXQt 0.16.0
「Lubuntu 21.04」では、デスクトップ環境に「LXQt 0.16.0」を採用しています。前バージョンの「LXQt 0.15.0」から数多くの改良が施されています。
「LXQt 0.16.0」の変更点の詳細は、以下を参照してください。
PCManFM-Qt(LibFM-Qt)
「PCManFM-Qt」はデフォルトのファイルマネージャーです。オプションの追加
最後に閉じたウィンドウのタブを新しいウィンドウで開くオプションが追加されました。ファイルの並び替えの改善
ファイル名に含まれるドットが「GTK」のように区切り文字として識別されるようになり、ファイルの並び替えがより自然になりました。ファイルダイアログにオプションを追加
ファイルダイアログに表示を切り替えるオプションが追加されました。これらのオプションは記憶され、次回以降も設定が反映されます。
デスクトップ上のフォルダー
左クリックしてデスクトップ上のフォルダーを開く時に、デフォルトのファイルマネージャーでそのフォルダーを開くオプションが追加されました。LXQtパネル
LXQtパネルの変更点です。ステータス通知
ステータス通知(Status Notifier)が各アイテムを自動的に非表示にする機能に対応しました。ウィンドウの移動
タスクボタンからアプリのウィンドウを次のスクリーンへ移動できるようになりました。アプリケーションメニュー
アプリケーションメニューがコンテキストメニューに対応し、アプリの追加アクションを実行できるようになりました。タスクボタンの配置
同一アプリのウィンドウをグルーピングしない場合、同一アプリのウィンドウのタスクボタンを隣に並べるオプションが追加されました。プラグインのサイズと配置
パネル起動時に一部のプラグインで発生するサイズと配置に関する問題が修正されました。コンフィグレーションセンター
「コンフィグレーションセンター」は各種システムの設定を行うツールです。「コンフィグレーションセンター」に関する変更点です。
Qtパレットのカスタマイズ
「外観」からQtパレットをカスタマイズできるようになりました。既定のアプリケーション
「ファイルの関連付け」からデフォルトで使用するアプリケーションを設定できるようになりました。以下のデフォルトのアプリを設定可能です。
- ウェブブラウザー
- Eメールクライアント
- ファイルマネージャー
またこれにより「セッション(LXQt Session)」からデフォルトのアプリケーションを設定する機能が削除されました。
輝度調整画面のUI改善
「明るさの設定」画面のUIが改善されました。モニターの設定
「モニターの設定」がクラッシュする不具合が修正されました。またスクリーンのドラッグ&ドロップ操作が改善され、モニター設定がより簡単になりました。
電源キーの設定
「電源管理の設定」に、電源関連のキーを押した時のアクションを設定する「電源キー」の設定が追加されました。デスクトップ通知
マウスがあるスクリーン上にデスクトップ通知を表示するオプションが追加されました。QTerminal
「QTerminal」はデフォルトのターミナルエミュレーターです。オプションの追加
マウスの中央ボタンでタブを閉じる機能をオプションで切り替えられるようになりました。また新しいタブを現在アクティブなタブの右側に配置するオプションが追加されました。
QTerminalドロップダウン
「QTerminalドロップダウン」は常にマウスカーソルがあるスクリーン上に配置されるようになりました。画像ビューアー
「画像ビューアー(LXImage Qt)」の変更点です。画像のリサイズ
画像をリサイズできるようになりました。ファイルパスのコピー
ファイルパスをクリップボードにコピーできるようになりました。その他
- 画像を開く時、マウスカーソルがあるスクリーン上でアプリが起動するようになりました。
- サポートする画像フォーマットが増えました。
LXQt Archiver
「LXQt Archiver」はアーカイブファイルの作成や展開を行うアプリです。「RPM」パッケージを適切に開き展開できるようにするため、「bsdtar」が使用されるようになりました。
アップデート通知
パッケージのアップデートがある時に表示される「アップデート通知(Update Notifier)」では、アップデート可能なパッケージ及びパッケージバージョンがツリービューで表示されるようになりました。またアップデートがセキュリティーアップデートとそれ以外のアップデートで分けて表示されるようになりました。