Ubuntu 21.04へのアップグレードの提供再開へ
「Ubuntu 20.10」から「Ubuntu 21.04」へのアップグレードの提供が再開されました。一部のUEFI環境でOSが起動しない不具合
以前紹介したように一部のUEFI環境(Apple)でOSが起動しない不具合が見つかり、その対応が済むまで「Ubuntu 21.04」へのアップグレードの提供が延期されていました。アップグレード可能に
その後対応に目処が付き、アップグレードの提供が再開されています。「Ubuntu 20.10」から「Ubuntu 21.04」へアップグレードする方法は、以下を参照してください。
ただしApple製ハードウェアは除く
多くの環境では問題が発生しないため、この問題が発生するApple製ハードウェアを除き、アップグレードが有効になりました。つまり上記の不具合が発生するApple製ハードウェアは引き続きアップグレードの対象外です。
* DistUpgradeQuirks.py: add in a method for reading the system vendor out of DMI information which then can be used to block upgrades. (LP: #1929449)
* DistUpgradeQuirks.py: If the system vendor is Apple do not allow release upgrades to 21.04 for the time being. (LP: #1929449)
上記の修正では「DMI」からベンダー情報を取得できないケースもアップグレードの対象外になっていました。
そこで再度以下の修正が行われました。
* DistUpgradeQuirks.py: only block upgrades for Apple hardware not all hardware that doesn't have DMI information. Thanks to Alyssa Rowan for the patch. (LP: #1931112)
アップグレードの対象外かどうかを判定する処理では、「DMI」からベンダー情報を取得し、ベンダー名にAppleが含まれているかどうかをチェックしていました。
この処理ではこれに加え、「DMI」からベンダー情報を取得できないケースも同様にチェックしていました。
上記ではこの判定処理が見直され、「DMI」からベンダー情報を取得できないケースはアップグレードの対象になるように修正されました。