Raspberry Pi向けUbuntu Budgie 21.10とイメージのダウンロード
2021年10月14日、「Ubuntu Budgie」開発チームは「Raspberry Pi」向け「Ubuntu Budgie 21.10」をリリースしました。リリース情報
「Ubuntu Budgie 21.10」のリリース情報は、以下を参照してください。リリースノートは以下を参照してください。
「Ubuntu Budgie 21.10」全体の新機能と変更点や既知の問題は、以下を参照してください。
イメージのダウンロード
「Raspberry Pi」向け「Ubuntu Budgie 21.10」のイメージは、以下からダウンロードできます。- ダウンロードサイト:Ubuntu Budgie Pi4 21.10
またダウンロードサイトにも「Raspberry Pi」向け「Ubuntu Budgie 21.10」の変更点や既知の問題が掲載されています。
そちらも合わせて目を通しておくと良いでしょう。
システム要件
「Raspberry Pi」向け「Ubuntu Budgie 21.10」では、以下の「Raspberry Pi」が推奨されています。- Raspberry Pi 4 Model B
- Raspberry Pi 400
また搭載メモリーは4GB以上必要です。
システムの高速化
8GBのメモリーを搭載した「Raspberry Pi」では、大容量のメモリーを活用することでシステムを高速化できます。1.RAMディスクの活用
ファイルシステムの一部をRAMディスクに移し、システムのパフォーマンスを向上させます。またRAMディスクによりmciroSDカードへのアクセス頻度が軽減されるため、mciroSDカードの寿命を延ばすことができます。
RAMディスクはメモリー上に確保されるため、mciroSDカードに比べ非常に高速にアクセスできます。
一時ファイルの生成に使用されるフォルダーやログをRAMディスクに移すと良いでしょう。
- /tmp
- /var/tmp
- /var/log
RAMディスクの設定は「/etc/fstab」ファイルで行います。
tmpfs /tmp tmpfs defaults,noatime,nosuid,size=500m 0 0
tmpfs /var/tmp tmpfs defaults,noatime,nosuid,size=500m 0 0
tmpfs /var/log tmpfs defaults,noatime,nosuid,mode=0755,size=500m 0 0
tmpfs /var/tmp tmpfs defaults,noatime,nosuid,size=500m 0 0
tmpfs /var/log tmpfs defaults,noatime,nosuid,mode=0755,size=500m 0 0
ユーザーは必要に応じて設定を変更可能です。
例えば「size」オプションはRAMディスクの最大サイズを指定するオプションです。
「size=500m」の指定では最大500MBのRAMディスクを利用可能です。
このオプションはシステム起動時に指定されたサイズのRAMディスクを確保するオプションではありません。
RAMディスクのサイズは使用状況により動的に変化します。
2.preloadの活用
「preload」はユーザーがよく利用するソフトウェアをシステム起動時にメモリー上に予め読み込んでおく(キャッシュする)ソフトウェアです。起動にかかる時間が少し増えますが、システムのパフォーマンスが少し向上します。
頻繁に再起動しないのであれば有効に活用できるしょう。
「preload」を利用するには、まず以下のコマンドを実行し「preload」をインストールします。
sudo apt-get install preload
次に以下のコマンドを実行し、「preload」の設定ファイルを編集します。
sudo nano /etc/preload.conf
以下のように必要に応じて各種設定を行います。
minsize 100000
mapprefix = !/var/log;!/dev;!/var/tmp;!/tmp;/
exeprefix = !/var/log;!/dev;!/var/tmp;!/tmp;/
autosave = 360
sortstrategy = 0
mapprefix = !/var/log;!/dev;!/var/tmp;!/tmp;/
exeprefix = !/var/log;!/dev;!/var/tmp;!/tmp;/
autosave = 360
sortstrategy = 0
作業が終わったらシステムを再起します。
Budgie ARM Configuration Tool
「Budgie ARM Configuration Tool(budgie-arm-config)」は「Raspberry Pi」の各種設定や調整を行うアプリです。いわゆるTweakツールですね。
以下の情報も参考にしてください。
Budgie ARM Configuration Toolの機能概要
「Budgie ARM Configuration Tool」では以下のような機能が提供されています。- デスクトップレイアウトをコンパクトサイズやミニサイズサイズに変更
- CPUのオーバークロック(事前に十分な排熱対策を行ってください)
- CPUの温度監視
- ビデオモードの変更(FKMS/KMS/Legacy)
- GPUが使用するメモリーサイズの変更
- その他リモート接続やネットワーク関連のオプション
Budgie ARM Configuration Toolの使い方や詳細
「Budgie ARM Configuration Tool」の使い方や詳細は、以下のドキュメントを参照してください。Budgie ARM TweakTool
「Budgie ARM TweakTool(budgie-arm-environment)」はデスクトップPC(amd64/x86_64)にインストールされているツールです。ネットワーク上に接続されている「Raspberry Pi」の検出します。
リモート接続に活用できます。
以下の情報も参考にしてください。