DirtyPipeとUbuntuの対応方針
2022年3月7日、「Linux kernel」に読み込み可能なファイルをページキャッシュレベルで上書き可能な脆弱性が公開されました。最新情報を入手するには
「DirtyPipe」と「Ubuntu」の対応方針に関する最新情報を入手するには、以下を参照してください。脆弱性の概要
読み込み可能なファイルをページキャッシュレベルで上書き可能な脆弱性です。例え書き込み権限がなくても、あるいは変更不可もしくは読み込み専用のファイルシステム上にあるファイルであっても上書き可能です。
対応策はLinux kernelのアップデートのみ
本件の対応策は問題を修正した「Linux kernel」へアップデートすることであり、緩和策はありません。Ubuntuの対応方針
「Ubuntu」では本件に対応した「Linux kernel」をリリースしています。「Linux kernel」のバージョンは以下の通りです。
OS | GAカーネル | HWEカーネル |
---|---|---|
Ubuntu 21.10 | linux-image-5.13.0-35-generic 5.13.0-35.40 | 存在しない |
Ubuntu 20.04 LTS | 影響しない |
linux-image-5.13.0-35-generic 5.13.0-35.40~20.04.1 |
Ubuntu 18.04 LTS | 影響しない | 影響しない |
Ubuntu 16.04 ESM | 影響しない | 影響しない |
Ubuntu 14.04 ESM | 影響しない | 影響しない |
カジュアルユーザーはどうすればいい?
いつもどおりに「ソフトウェアの更新」を起動し、すべてのソフトウェアをアップデートしてください。アップデート完了後に再起動が促されたらPCを再起動してください。
Ubuntu Security Notices(USN)
本件に対応した「Ubuntu」向け「Linux kernel」のリリースアナウンスは、以下を参照してください。「Ubuntu」の公式フレーバーも同様です。
パブリッククラウド向けイメージ
パブリッククラウド向けイメージでは、以下のイメージバージョンで対応しています。クラウド | イメージバージョン |
---|---|
Amazon AWS | 20220308以降 |
Windows Azure | 20220308以降 |
Google Compute Engine | 20220308以降 |
Ubuntu Core Images | 20220308以降 |