kledgeb UbuntuやLinuxの最新情報を紹介

Ubuntu 22.04 LTSのインストール その5 - UEFI環境でパーティションの作成と構成 〜 ブートローダーのインストール先の選択

UEFI環境でパーティションの作成と構成を行う

UEFI環境でパーティションの作成と構成を行います。


ここで紹介する内容は、以下の続きになります。

  • インストーラーの起動 〜 インストール方法の選択

必要なパーティションについて

「UEFI」環境において最低限必要となるパーティションは以下のとおりです。

  1. UbuntuのOSローダーをインストールするEFIシステムパーティション
  2. Ubuntuをインストールするルートパーティション

留意事項

留意事項です。

スワップパーティションについて

従来はスワップ領域用に「スワップパーティション」を作成していました。

現在の「Ubuntu」は、スワップ領域を「スワップファイル」に確保するため、「スワップパーティション」を作成する必要がなくなりました。
「スワップファイル」はインストール時に自動的に作成され、スワップ領域が確保されます。

また従来通り「スワップパーティション」もサポートされるため、必要なら「スワップパーティション」を作成することもできます。

インストーラーの画面がディスプレイからはみ出す場合は

インストーラーの画面がディスプレイからはみ出す場合は、「Super」キー(Windowsキーのこと)を押しながらウィンドウをドラッグすれば、ウィンドウを移動できます。

1.パーティションテーブルの作成

未フォーマットのストレージに「Ubuntu」をインストールする場合や、既存のパーティションを全て削除したい場合は、まずパーティションテーブルの作成を行います。
パーティションテーブルを作成すると、ストレージ内のすべてのデータが削除されます。

もし既存のパーティションや空き領域を利用する場合、パーティションテーブルの作成作業は飛ばしてください。

1-1.パーティションテーブルの作成

「Ubuntu」をインストールするストレージのデバイスファイルを選択し、「新しいパーティションテーブル」ボタンをクリックします。


1-2.パーティションテーブル作成の確認

以下の確認画面が表示されます。
「続ける」ボタンをクリックします。


1-3.パーティションテーブル作成の完了

パーティションテーブルの作成が完了すると、以下のように「空き領域」が表示されます。
この「空き領域」にパーティションを作成していきます。


2.EFIシステムパーティションの作成

「Ubuntu」のブートローダーのインストール先となる「EFIシステムパーティション」を作成します。

注意

すでに「EFIシステムパーティション」が存在している場合、この作業を飛ばしてください。
「EFIシステムパーティション」は各OS間で共有して利用されるパーティションであるため、複数の「EFIシステムパーティション」を作成する必要はありません。

2-1.EFIシステムパーティションの作成

以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。


2-2.EFIシステムパーティションの設定

以下の画面が表示されるので、作成する「EFIシステムパーティション」の設定を行います。
ここでは例として「EFIシステムパーティション」に512MBを割り当てます。


サイズ

作成するパーティションのサイズをMBで指定します。

新しいパーティションのタイプ

GPT形式なので「基本パーティション」を選択します。

新しいパーティションの場所

パーテションの確保位置を選択します。
通常は「この領域の始点」を選択します。

利用方法

パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。
ここでは「EFI System Partition」を選択してください。

設定したら「OK」ボタンをクリックします。

2-3.EFIシステムパーティション作成完了

以下のように「EFIシステムパーティション(/dev/sda1)」が作成されます。


3.ルートパーティションの作成

「Ubuntu」のインストール先となる「ルートパーティション」を作成します。

3-1.ルートパーティションの作成

以下のように「空き領域」を選択し、「+」ボタンをクリックします。


3-2.ルートパーティションの設定

以下の画面が表示されるので、作成する「ルートパーティション」の設定を行います。
ここでは例として、空き領域の全てを「ルートパーティション」に割り当てます。


サイズ

作成するパーティションのサイズをMBで指定します。

新しいパーティションのタイプ

GPT形式なので「基本パーティション」を選択します。

新しいパーティションの場所

パーテションの確保位置を選択します。
通常は「この領域の始点」を選択します。

利用方法

パーティションのファイルシステムをメニューから選択します。
「ext4 ジャーナリングファイルシステム」を選択してください。

マウントポイント

パーティションのマウントポイントをメニューから選択します。
ルートパーティションなので「/」を選択します。

設定したら「OK」ボタンをクリックします。

3-3.ルートパーティション作成完了

以下のように「ルートパーティション(/dev/sda2)」が作成されます。


4.ブートローダーの設定とインストール確認

最後にブートローダーをインストールするストレージを選択します。
ここで選択したストレージが起動ディスクになります。

4-1.ブートローダーをインストールするストレージの選択

ここで選択したストレージの「EFIシステムパーティション」にOSローダー(ブートローダー)がインストールされます。


以上でパーティションやブートローダーの設定は完了です。
「インストール」ボタンをクリックします。

4-2.パーティションの確認

以下のように、作成するパーティションの一覧画面が表示されます。


「続ける」ボタンをクリックします。

4-3.タイムゾーンの設定

以下の手順に進んでください。

  • タイムゾーンの設定 〜 インストール完了

Ubuntu
スポンサー
コメント
コメントポリシー
コメントをする前に UbuntuのCode of Conduct(CoC/行動規範) を確認し、CoCに沿ったコメントをお願いします。
コメントの使い方は、コメントの使い方を参照してください。
同一カテゴリーの記事
SNS
人気の記事
  • Ubuntu 22.04 その98 - 入力ソースとキーボートレイアウトと日本語入力のカスタマイズ
    入力ソースとキーボートレイアウトと日本語入力 「Ubuntu」ではユーザーが利用しているキーボードレイアウトや日本語入力のカスタマイズが可能です。
  • Ubuntu 20.04 その74 - UbuntuとUEFIセキュアブート
    UbuntuとUEFIセキュアブート 「Ubuntu」と「UEFIセキュアブート」に関するお話です。
  • Ubuntu 22.04 その64 - Windows/Linux/macOSでUbuntu 22.04 LTSのライブUSBメモリーを作るには
    Ubuntu 22.04 LTSのライブUSBメモリーを作る方法 Windows/Linux/macOSでPC向け「Ubuntu 22.04 LTS」のライブUSBメモリーを作る方法を紹介します。
  • Ubuntu 22.04 LTSのインストール その5 - UEFI環境でパーティションの作成と構成 〜 ブートローダーのインストール先の選択
    UEFI環境でパーティションの作成と構成を行う UEFI環境でパーティションの作成と構成を行います。
  • Ubuntu 22.04 その107 - ローカルネットワーク上でフォルダーやファイルを共有するには
    ローカルネットワーク上でフォルダーやファイルを共有するには 「ファイル(Nautilus)」アプリはファイルマネージャーです。 「ファイル」はローカルネットワーク上でフォルダーやファイルを共有する仕組みを提供しており、簡単に他のPCとフォルダーやファイルをやりとりできます。
  • Linux Mint その222 - Linux Mint 21.2の新機能と変更点
    Linux Mint 21.2の新機能と変更点 リリースノートから「Linux Mint 21.2」の新機能と変更点を紹介します。
  • Ubuntu 22.04 その120 - UbuntuのブートローダーをBoot Repairで修復するには・Ubuntuが起動しないトラブルを解決
    UbuntuのブートローダーをBoot Repairで修復するには 「Boot Repair」はOSのブートローダーに起因するOSが起動しない問題を簡単に解決してくれるアプリです。
  • Ubuntuのバージョンと開発コードの対応表
    バージョンと開発コード 「Ubuntu」には各バージョンごとに開発コードが設定されます。
  • WSL その273 - WSL 2.0.0がリリースされました・WSL 2.0.0の新機能や変更点と数々の実験的な新機能の導入
    WSL 2.0.0の新機能と変更点 2023年9月18日にリリースされた「WSL 2.0.0」の新機能と変更点をピックアップします。
  • VirtualBox その125 - ゲストOSのUbuntuにLinux Guest Additionsをインストールするには
    ゲストOSのUbuntuにLinux Guest Additionsをインストールするには 仮想マシンにインストールしたゲストOSの「Ubuntu」に、「Linux Guest Additions」をインストールする方法です。
記事のピックアップ
オプション