Mir 2.8.0がリリースされました
2022年5月24日、「Mir 2.8.0」がリリースされました。主な変更点
「Mir 2.8.0」の主な変更点をいくつかピックアップします。1.スクリーンショットプロトコル拡張のサポート
「wlr_screencopy_unstable_v1」プロトコル拡張をサポートしました。このプロトコル拡張は、スクリーンショットを作成する以下のようなソフトウェアで利用されます。
ただしこのプロトコル拡張はデフォルトで無効化されています。
2.ハイブリッドGPUとヘテロGPUのサポートに向けた取り組み
ハイブリッドGPUとヘテロGPUのサポートに向けた取り組みが行われており、グラフフィックプラットフォームやAPIの実装が修正されています。3.RISC-Vのサポート改善
RISC-VプラットフォームでMirを利用できるようになりました。4.ディストリビューションのサポート改善
Mir 2.8は以下のディストリビューションでビルドできるようになりました。
- Ubuntu 21.10(kinetic)
- Fedora(Rawhide)
- Debian(sid)
- Alpine(edge)
Mir関連のサンプルやツール
「Snap Store」からインストール可能なMir関連のサンプルやツールを紹介します。Mirとは
「Mir」は次世代のディスプレイサーバーです。デスクトップやモバイルデバイス、そしてIoTまで、幅広い分野をサポートするディスプレイサーバーです。
デスクトップPCから見れば、既存のXサーバーを置き換えるソフトウェア(Wayland)になります。
「Mir」に関する詳細は、以下を参照してください。
- 公式サイト:Mir Display Server
- ユーザー向けドキュメント:Getting and Using Mir
- 開発者向けドキュメント:Welcome to Mir
- GitHub:MirServer/mir
- コミュニティー:Mir category
MirをUbuntuにインストールするには
「Mir」を「Ubuntu」にインストールする方法は、以下を参照してください。「PPA」経由で最新版の「Mir」をインストールできます。
「Mir」の「PPA」には3種類の「PPA」がありますが、以下の「PPA」がリリース版の「PPA」になります。