Linux kernelのバージョン
「Ubuntu」で利用している「Linux kernel」のバージョンを調べる方法です。UbuntuとLinux kernel
「Ubuntu」はカーネルに「Linux kernel」を採用したOSです。カーネルと言うだけあり、すべてのソフトウェアの礎となるソフトウェアです。
一部を除き多くのデバイスドライバーやデバイスのファームウェアも「Linux kernel」と一緒に提供されています。
ユーザーは自身が利用しているハードウェアがサポートされているかどうかを調べる時に「Linux kernel」に触れる機会が出てくるでしょう。
ハードウェアのサポート状況は「Linux kernel」のバージョンに大きく影響を受けるため、ユーザーにとって「Linux kernel」のバージョンは重要な情報となります。
UbuntuとLinux kernel
さて「Ubuntu」では「Ubuntu Kernel Team」及び「Canonical Kernel Team」がUbuntu向けに「Linux kernel」を提供しています。
「Kernel Team」は各種プラットフォームに最適化した「Linux kernel」を提供しており、加えて「Ubuntu」のサポート期間中は継続的なセキュリティーアップデートも提供しています。
例えばより新しいバージョンの「Linux kernel」から一部の機能を「Ubuntu」が提供する「Linux kernel」に取り込んだり、特定のベンダーで搭載されているデバイスを利用できるように修正するなど、状況に応じた取り組みが行われています。
ユーザーが「Linux kernel」の公式サイトを見た時に、現時点で「Linux kernel 5.15.41」を見つけることになるでしょう。
例えば「Linux kernel 5.15.35」で「Alder Lake」のサポートが改善されているため、ユーザーは「Ubuntu 22.04 LTS」で「Linux kernel 5.15.41」が採用されており、その改善が取り込まれていると思うかもしれません。
しかし実際にはそうではありません。
将来的にアップデートがリリースされる可能性もありますが、現時点では「Linux kernel 5.15.30」がベースになっています。
「Linux kernel」のバージョンを調べる方法です。
「Kernel Team」は各種プラットフォームに最適化した「Linux kernel」を提供しており、加えて「Ubuntu」のサポート期間中は継続的なセキュリティーアップデートも提供しています。
ベースとなるLinux kernel
「Kernel Team」は最適化のため、公式の「Linux kernel」に手を加えた「Linux kernel」をUbuntuユーザーに提供しています。例えばより新しいバージョンの「Linux kernel」から一部の機能を「Ubuntu」が提供する「Linux kernel」に取り込んだり、特定のベンダーで搭載されているデバイスを利用できるように修正するなど、状況に応じた取り組みが行われています。
Ubuntu 22.04 LTSとLinux kernel
「Ubuntu 22.04 LTS」では一般的なPC向けに「Linux kernel 5.15」ベースの「Linux kernel」を提供しています。ユーザーが「Linux kernel」の公式サイトを見た時に、現時点で「Linux kernel 5.15.41」を見つけることになるでしょう。
例えば「Linux kernel 5.15.35」で「Alder Lake」のサポートが改善されているため、ユーザーは「Ubuntu 22.04 LTS」で「Linux kernel 5.15.41」が採用されており、その改善が取り込まれていると思うかもしれません。
しかし実際にはそうではありません。
将来的にアップデートがリリースされる可能性もありますが、現時点では「Linux kernel 5.15.30」がベースになっています。
Linux kernelのバージョンを調べるには
本題です。「Linux kernel」のバージョンを調べる方法です。
端末から調べる
「端末」を起動し以下のコマンドを実行します。
cat /proc/version_signature
上記の例では「5.15.0-27.28-generic」が「Ubuntu」における「Linux kernel」のバージョンと種類を表し、最後の「5.15.30」がベースになっている「Linux kernel」のバージョンを表しています。
コマンドを端末に貼り付けるには
クリップボードにコピーしたコマンドを「端末」に貼り付けるには、「端末」上で「Shift + Ctrl + V」キーを押します。ところでAlder Lakeのサポート改善はどうなるの?
以前紹介したように「Linux kernel 5.15」シリーズでAlder Lakeのサポートを改善する取り組みが行われました。この改善は今後「Ubuntu 22.04 LTS」及び「Ubuntu 20.04 LTS(HWEカーネル)」で有効になる予定です。