有償サポートサービスのブランド名変更へ
2022年10月5日、「Canonical」は「Ubuntu Advantage」を「Ubuntu Pro」ブランドに名称を変更しました。Canonicalとは
「Canonical」は2004年に設立され「Ubuntu」の後ろ盾となっている法人であり、「Canonical」と「Ubuntu」には密接な関係があります。「Ubuntu」開発の主体はコミュニティーですが「Canonical」は「Ubuntu」のパブリッシャーとして「Ubuntu」を後方支援しており、「Ubuntu」の商用サポートや商用サービスの提供、クラウドやIoTなど様々な分野でベンダーと連携して「Ubuntu」を提供するなど、「Ubuntu」を活用した事業を展開しています。
これらの取り組みは最終的に顧客(ユーザー)の利益につながる取り組みです。
また「GNOME」や「KDE」といったOSSプロジェクトのスポンサー活動を行っており、OSSプロジェクトの後方支援も行っています。
「Canonical」の公式サイトは以下を参照してください。
Ubuntu Pro
「Ubuntu Pro」は「Canonical」が提供する「Ubuntu」向けの商用サポートサービスです。「Ubuntu Pro」の公式サイトは以下を参照してください。
「Ubuntu Pro」を利用すればさらに高度なセキュリティーを確保することができます。
また「Ubuntu Pro」により「Ubuntu」が提供するソフトウェアは、最大10年間のセキュリティーアップデートを受けられるようになります。
もちろん「Ubuntu Pro」の中に「Linux kernel」のライブパッチサービスも含まれています。
現在「Ubuntu Pro」は「Ubuntu 16.04 LTS」以降の「Ubuntu LTS」で提供されています。
現在はパブリックベータとして「Ubuntu Pro」が公開されています。
Ubuntu Proの種類
「Ubuntu Pro」では以下の2種類のサブスクリプションを提供しています。- Ubuntu Pro(Infra-only)
- Ubuntu Pro
「Ubuntu Pro(Infra-only)」は文字通りインフラ向けのサブスクリプションです。
「Ubuntu Pro」は「Ubuntu Pro(Infra-only)」を含むサブスクリプションです。
現時点でのサービス内容の違いは、以下のようになっています。
また「Ubuntu Pro/Ubuntu Pro(Infra-only)」ではオプションで、さらに高度な商用サポートオプションサービスを提供しています。
「Ubuntu Pro」の費用は、以下を参照してください。
無料枠の拡大へ
「Ubuntu Pro(Infra-only)」では、個人及び小規模な商用利用において、最大5台までのマシンに対し無償で「Ubuntu Pro(Infra-only)」を利用できるようになりました。
「Ubuntu Pro(Infra-only)」の利用方法は、以下を参照してください。
この無料枠は「Ubuntu Pro」の使用感の確認にも利用できるでしょう。
ちなみにUbuntuメンバーは、最大50台のマシンまで「Ubuntu Pro(Infra-only)」を無償で利用可能です。
カジュアルなUbuntu Desktopユーザーはどうすればいいの?
カジュアルな「Ubuntu Desktop」ユーザーは従来どおり気にせずに無料サポート期間内(5年)に、新しいメジャーバージョンの「Ubuntu Desktop」へアップグレードしてください。余談ですがデスクトップも対象にした「Ubuntu Pro Desktop」の価格は、1台あたり年間税抜き「$25」ですね。
日本円だと現在の為替で3,700円ぐらいでしょうか。
リーズナブルですね。