プリインストールアプリの構成や選択方法を見直そう
2023年7月6日、プリインストールアプリの構成や選択方法を見直す計画があり、ユーザーからフォードバックを募集しています。フルインストールと最小インストール
現在Ubuntu Desktopのインストーラーには、プリインストールアプリの構成を決めるフルインストールと最小インストールがあります。最小インストールはフルインストールよりもプリインストールされるアプリの数が少なく、自分でアプリ構成を調整しやすくなっています。
ユーザーが求めるアプリ構成は多様である
現状は上記のように2種類のインストールオプションがありますが、ユーザーによって求めるアプリ構成が異なり、これらのオプションのいずれもユーザーが満足するアプリ構成にはなりません。例えばフルインストールではユーザーが利用しないアプリが含まれてしまう可能性が高いでしょう。
その一方で最小インストールでは、ユーザーが利用しないアプリが含まれてしまう可能性は低いのですが、その代わりユーザーはUbuntuのインストール後にアプリをインストールする追加作業が必要になります。
ユーザーは本来行いたい作業を行う前に、環境整備に時間を費やすことになります。
つまりUbuntu Desktopをインストールしたら、ユーザーが求めるアプリをユーザーが簡単に構成できるような仕組みにしたいということです。
誰にでも使いやすいOSを目指す故の悩み
Ubuntuがターゲットにしているユーザー層は非常に幅広く、初心者からプロフェッショナルまで、そして個人から企業までカバーしています。そのためユーザーが求めるアプリ構成は多種多様であり、2種類のインストールオプションで線を引けるようなものではありません。
例えばカジュアルユーザーと開発者が求めるアプリ構成は大きく異なります。
カジュアルユーザーは開発環境を必要としないでしょう。
なんとかしたい
Ubuntu Desktopをインストールしたら、ユーザーがなるべくアプリ構成の整備に時間をかけることなく、すぐにUbuntu Desktopを利用できるようにしたいとのことです。残念ながら既存の2種類のインストールオプションはこの要件を満たしません。
そこでこれらのインストールオプションを廃止して、新たにデフォルトのプリインストールアプリ構成を決定し、その上でユーザーが求めるアプリ構成をもっと簡単にユーザーが決められるような仕組みが検討されています。
つまり「デフォルトのプリインストールアプリ + ユーザーの追加アプリ」という構成になります。
後者に関しては現在開発中の新しいApp Store(既存のUbuntu Softwareを置き換える)を利用して、ユーザーにアプリ構成を決めてもらう仕組みを提供する予定です。
具体的にApp Storeでどのような見せ方をするのかは、今後明らかになっていきます。