Flavor Sync Meeting(2023/9/11)
2023年9月11日、Ubuntuの公式フレーバーのリーダーと、Canonicalやコミュニティーのリーダーが集まり、「Ubuntu 23.10」の開発や今後のリリースに向けミーティングが開かれました。Flavor Sync Meeting
このミーティングはUbuntuの公式フレーバーのリーダーとCanonicalやコミュニティーのリーダーが集まり、2ヶ月に一度定期的に開催されています。Ubuntuの公式フレーバーはUbuntuの変更に追従していく必要があるため、認識や課題の共有など開発の足並みを揃えるために、このミーティングが開催されています。
いくつかピックアップします。
1. マスコットアートワークの入手プロセスの改善
マスコットアートワークとはUbuntuを象徴するシンボルのことです。マスコットアートワークはUbuntuのバージョンごとに存在しており、例えば「Ubuntu 23.10」では開発コードにちなんでミノタウロスをモチーフとしたマスコットアートワークが作成されています。
このマスコットアートワークは「Canonical」のデザインチームが作るものですが、公式フレーバーとしてもこのマスコットアートワークを活用した壁紙を公式の壁紙に活用したいと考えるのは自然なことでしょう。
マスコットアートワークの入手プロセスが改善され、「UI Freeze」に間に合うようにマスコットアートワークを入手できるようになりました。
2. 新しいデスクトップインストーラーの対応作業
「Ubuntu Budgie」で新しいデスクトップインストーラーの対応作業が完了しました。また「Ubuntu Budgie」の開発者は、他の公式フレーバーも新しいデスクトップインストーラーに移行できるようにドキュメントを作成し、レビューが行われています。
また「Ubuntu」の開発者はすべての公式フレーバーが新しいデスクトップインストーラーへ移行することを望んでおり、将来的に古いデスクトップインストーラー(Ubiquity)は廃止される予定です。
3. Raspberry Pi向けディスクイメージ
「Ubuntu」の開発者は公式フレーバーの開発者に「Raspberry Pi」向けディスクイメージの作成に関心があるかどうかを尋ねました。以下の公式フレーバーの開発者が関心があると回答しました。
- Ubuntu Budgie
- Edubuntu
- Xubuntu
- Ubuntu Cinnamon
4. 他のARM64デバイスの対応
「Raspberry Pi」に関連して、他の「ARM64」デバイスに対応する計画があるのかどうかを「Ubuntu」の開発者に尋ねました。現状は「Raspberry Pi」に着目しているが、将来的にその可能性があると回答しました。
5. Regolith LinuxがUbuntuの公式フレーバーに関心を示す
「Regolith Linux」はデスクトップ環境に「Regolith Desktop」を採用した「Ubuntu」ベースの派生ディストリビューションです。「Regolith Linux」の開発者がUbuntuの公式フレーバー化に関心を示し、Ubuntuの公式フレーバーになるための手続きを尋ねました。
もしかしたら将来的に「Regolith Linux」がUbuntuの公式フレーバーになるかもしれません。