kledgeb UbuntuやLinuxの最新情報を紹介

Ubuntu 24.04 その31 - リポジトリーのスナップショットサービス登場・任意の時点のパッケージを利用可能に

リポジトリーのスナップショットサービス登場

2024年4月19日、「Ubuntu」はリポジトリーのスナップショットを提供する「Ubuntu Snapshot Service」を発表しました。


  • New feature: Ubuntu Snapshot Service

Ubuntu Snapshot Service

「Ubuntu Snapshot Service」は「Ubuntu」の公式リポジトリーのスナップショットを提供するサービスです。
もちろんその公式リポジトリーに配置されているdebパッケージのスナップショットも利用できます。

「Ubuntu」ではサポート期間中、「Ubuntu」の公式リポジトリーを通じてソフトウェアのアップデートをユーザーに提供しています。

これらのソフトウェアはdebパッケージとして提供されており、ユーザーは「ソフトウェアの更新」等を通じてパッケージをダウンロードし、自身の環境にそのパッケージを展開してソフトウェアをアップデートしています。

任意の時点のパッケージを利用可能に

ソフトウェアのアップデートでは常に最新版のパッケージがダウンロードされ、ソフトウェアがアップデートされています。

カジュアルユーザー含め一般的なユーザーはそれで十分なのですが、ソフトウェアの開発者やテスター、「Ubuntu」を利用してサービス等を展開している企業では事情が異なります。
例えばソフトウェアのアップデート後に問題が発生した場合、原因の切り分けが必要になります。

この時アップデートされたソフトウェア側に問題がないか調査することになりますが、以前のバージョンに戻すには、ひと手間必要になります。

aptコマンドで任意の時点のパッケージをインストール可能

そこで「Ubuntu Snapshot Service」が役に立ちます。
「Ubuntu Snapshot Service」では任意の時点のリポジトリー及びパッケージを利用できるため、従来よりも簡単にソフトウェアのバージョンを元に戻して作業することができます。

2023年3月1日以降のパッケージが対象

「Ubuntu Snapshot Service」では、2023年3月1日以降のパッケージでスナップショットを利用できます。
また少なくとも過去2年間のスナップショットが保持されますが、要望や需要があれば更に期間の延長が検討される予定です。

スナップショットを利用可能なUbuntuのバージョン

「Ubuntu Snapshot Service」は「Ubuntu 23.10」以降のバージョンで利用可能です。
また今後「apt」のアップデートにより、以下のバージョンでも利用可能になります。

  1. Ubuntu 20.04 LTS(apt 2.0.10)
  2. Ubuntu 22.04 LTS(apt 2.4.11)

Ubuntu Snapshot Serviceを利用するには

「Ubuntu Snapshot Service」の利用方法は、以下を参照してください。

  • Ubuntu Snapshot Service

Ubuntu 24.04 LTS

「Ubuntu 24.04 LTS」では自動的にスナップショットサービスが有効になります。

Ubuntu 23.10以前

「Ubuntu 23.10」以前のバージョンを利用している場合、例えば以下のようにソースリストでスナップショットサービスを有効化する必要があります。
ポイントは「[snapshot=yes]」の追記です。

deb [snapshot=yes] http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ jammy main restricted
deb [snapshot=yes] http://archive.ubuntu.com/ubuntu/ jammy-updates main restricted
deb [snapshot=yes] http://security.ubuntu.com/ubuntu jammy-security main restricted

aptコマンドでスナップショットを指定

後はaptコマンドで以下のようにスナップショットを識別するIDを指定すれば、その時点のパッケージをインストールできます。

apt install hello --update --snapshot 20240301T030400Z

スナップショットのIDは、以下のようにリポジトリーの日付をUTCで指定するようになっています。

  • YYYYMMDDTHHMMSSZ

例えば「2023年3月2日03:04(UTC)」を指定する場合、スナップショットのIDは以下のようになります。

  • 20230302T030400Z

その他スナップショットの活用方法は、上記リンク先を参照してください。

Ubuntu
スポンサー
コメント
コメントポリシー
コメントをする前に UbuntuのCode of Conduct(CoC/行動規範) を確認し、CoCに沿ったコメントをお願いします。
コメントの使い方は、コメントの使い方を参照してください。
同一カテゴリーの記事
SNS
人気の記事
  • Ubuntu CPUfreq その1 - CPUfreqについて・ CPUfreqドライバーについて・ CPUfreqガバナーについて
    CPUfreq   CPUfreqは、CPUのクロック数を動的に変更する機能です。   CPUfreqを利用することで、OSの負荷に応じて動的にCPUのクロック数を調整することができます。  これにより、省電力効果を得ることができます。   CPUfreqを利用する場合...
  • Ubuntu 26.04 その42 - Ubuntu 26.04.1 LTS のリリーススケジュール
    Ubuntu 26.04.1 LTSのリリーススケジュール Ubuntu 26.04.1 LTS のリリーススケジュールを紹介します。
  • Ubuntu 24.04 その93 - Linux kernel 7.0 が利用可能に・Linux kernel 7.0 にアップグレードするには
    Linux kernel 7.0 が利用可能に 現在 Ubuntu 24.04 LTS を利用しているユーザーは、Linux kernel 7.0 へアップグレードできるようになりました。
  • Ubuntu 26.04 その59 - amdgpu ドライバーでパフォーマンス低下のお知らせ
    amdgpu ドライバーでパフォーマンス低下のお知らせ 次期 Linux kernel のアップデートで、amdgpu ドライバーのパフォーマンスが低下するお知らせが出ています。
  • Linux その407 - COSMIC DE 開発7ヶ月の歩み・COSMIC DE に搭載された新機能のまとめ
    COSMIC DE 開発7ヶ月の歩み COSMIC デスクトップ環境の開発者が、ここ7ヶ月の開発の歩みと、今までに COSMIC デスクトップ環境に搭載された新機能を紹介しています。
  • Linux その402 - KDE Plasma で実装予定の新機能や改善・録音オプションの追加や VRAM の使用量表示など
    KDE Plasma で実装予定の新機能や改善 2026年7月11日、KDE Plasma で実装予定の新機能や改善が以下で紹介されました。
  • Linux その404 - COSMIC Epoch 1.3.0 リリース・ウィンドウのすりガラス効果に対応
    COSMIC Epoch 1.3.0 リリース 2026年7月15日、COSMIC Epoch 1.3.0 がリリースされました。
  • Ubuntu 22.04 その79 - 画面ロックの有効・無効を設定するには・画面ロック時の設定をカスタマイズするには
    画面ロックの有効・無効を設定するには 一定時間ユーザーによる操作がない時に、自動的に画面をロックしパスワードで保護したり、画面をブランク状態にできます。
  • Ubuntu 26.04 その64 - AMD 環境で PC をシャットダウンできない現象
    AMD 環境で PC をシャットダウンできない現象 AMD 環境で PC をシャットダウンできない現象が報告されています。
  • Ubuntu 26.10 その18 - GRUB の機能削減とセキュリティー強化
    GRUB の機能削減とセキュリティー強化 GRUB の機能削減とセキュリティー強化が予定されています。
記事のピックアップ
オプション