Flutterベースの新しいアプリに移行するのか
Ubuntu では App Center や Security Center など Flutter ベースのアプリがプリインストールされています。加えてインストーラーも Flutter ベースになっています。
Ubuntu が開発しているアプリ
これら Flutter ベースのアプリは Ubuntu(Canonical) が開発している Ubuntu 向けのオリジナルアプリです。Flutter ベース以外のアプリにも、ソフトウェアの更新やソフトウェアとアップデートなど、Flutter 登場以前から Ubuntu にプリインストールされているオリジナルアプリが存在しています。
GNOME と Ubuntu
Ubuntu ではデスクトップ環境に GNOME を採用しています。GNOME には GNOME の方針があり、Ubuntu には Ubuntu の方針があるため、GNOME が提供するアプリだけでは、Ubuntu が目指す方針を満たすことができません。
そこで GNOME の範疇から外れるアプリを Ubuntu で開発し、GNOME 環境に Ubuntu のオリジナルアプリを加えた環境を Ubuntu Desktop としてユーザーに提供しています。
補足
Ubuntu Desktop では Ubuntu オリジナルアプリ以外にも、 Firefox などサードパーティー製アプリもプリインストールしていますし、GNOME の機能の一部もカスタマイズしています。しかし今回の話は Ubuntu のオリジナルアプリに焦点をあてた話であり、それ以外の話はここには含めません。
Ubuntu の方針
現在の Ubuntu の方針は、GNOME の方針と合わない Ubuntu 固有のアプリを Flutter ベースで開発する方針です。ロードマップに関して言えば、Ubuntu 24.10 で利用可能な Flutter ベースのアプリ構成は、次期 LTS リリースの Ubuntu 26.04 LTS でもほぼ同じ構成なる予定です
Flutter ベースに移行していない Ubuntu アプリは
ソフトウェアの更新やソフトウェアとアップデートなど、Flutter に移行していない Ubuntu のオリジナルアプリもあります。少なくともこれらのアプリを libadwaita 及び GTK4 に移行させたい、あるいは一部の機能を設定アプリに移行させたいというアイデアはありますが、リソースの都合により現状具体的な計画はまだありません。