高度にウィンドウを配置するには
「gTile」はデスクトップを格子で区切り、格子に沿ってアプリのウィンドウをリサイズしたり再配置及びタイリングする「GNOME Shell拡張」です。ウィンドウのリサイズとタイリング
ウィンドウのリサイズとは、ウィンドウの配置位置とサイズを変更することです。「gTile」ではリサイズのパターンを予め用意しており、そのパターンを複数まとめたプリセットのことをリサイズプリセットといいます。
このリサイズプリセットは、ユーザーがカスタマイズすることも可能です。
ウィンドウのタイリングとは、デスクトップ上のすべてのウィンドウを特定のレイアウトで配置することです。
デスクトップを格子状に区切ってウィンドウのリサイズやタイリングを行えるため、より柔軟にウィンドウを配置できます。
例えば高解像度のデスクトップで複数のウィンドウをタイル状に並べて配置したい時に便利です。
ドキュメント
「gTile」は高度な機能を提供しているため、以下の説明にも目を通しておくと良いでしょう。gTileをインストールするには
「gTile」のインストール方法です。「GNOME Shell拡張」のインストール方法は、以下を参照してください。
「gTile」で検索すればこのGNOME Shell拡張が見つかります。
gTileを表示するには
「gTile」にはUI上でリサイズ及びタイリングする方法と、ショートカットキーでリサイズ及びタイリングする方法があります。UI上でリサイズ及びタイリング操作する場合、まず「gTile」を表示する必要があります。
1.gTileの表示
トップパネルのインジケーターをクリックするか「Super + Enter」キーを押すと、以下のように「gTile」表示されます。もし「gTile」が表示されない時は、操作したいウィンドウをアクティブにしてからもう一度操作してください。
2.操作したいウィンドウの選択
デフォルトでは「gTile」を表示した時にアクティブなウィンドウが操作対象になっています。「gTile」を表示したまま他のウィンドウをアクティブにすれば、そのウィンドウが操作対象になります。
gTileの基本的な使い方
「gTile」の基本的な使い方です。1.操作対象のウィンドウ名
操作対象のウィンドウ名が表示されます。左側の×ボタンもしくは「ESC」キーを押せば、この画面を閉じることができます。
2.グリッド
デスクトップが格子状に分割されています。上記の場合8x6マスに分割されています。
ここでウィンドウをリサイズできます。
マウスで操作する場合
マウスで操作する場合、まずウィンドウの配置位置をクリックします。その後マウスを動かすとカーソルに追従するようにサイズを調整できるようになるので、都合の良いサイズで再度クリックします。
これでウィンドウをリサイズできます。
キーボードで操作する場合
キーボードで操作する場合、カーソルキーでウィンドウの配置位置を調整できます。「Shift + カーソルキー」でサイズを調整できます。
決定は「エンター」キーを、キャンセルは「ESC」キーを押してください。
3.グリッドサイズ
デスクトップの分割サイズを選択します。キーボードで操作する場合、スペースキーで選択を切り替えられます。
選択可能なデスクトップの分割サイズは設定画面で変更できます。
4.プレビュー時のアニメーション
ウィンドウをリサイズする際、そのプレビューがデスクトップ上に表示されます。この設定を有効にすると、プレビューの移動時にアニメーションを行います。
5.gTileの自動終了
ウィンドウのリサイズやタイリングした後、自動的に「gTile」を非表示にします。つまり続けてウィンドウのリサイズやタイリングを行わないということです。
6./7.オートタイリング
すべてのウィンドウを対象にタイリングを行います。アイコンに表示されているレイアウトでウィンドウの配置位置やサイズを調整します。
gTileの動作をカスタマイズするには
「gTile」の設定画面を開き「Basic」タブをクリックすると、「gTile」の動作設定をカスタマイズできます。Auto close on resize
ショートカットキー以外でウィンドウ操作を行った後、自動的に「gTile」の画面を閉じます。一度に複数のウィンドウをショートカットキー以外でタイリングする機会が多い場合、オフにしておくと良いでしょう。
Auto close on keyboard shortcut
「gTile」の画面でショートカットキーによるウィンドウ操作を行った後、自動的に「gTile」の画面を閉じます。一度に複数のウィンドウをショートカットキーでタイリングする機会が多い場合、オフにしておくと良いでしょう。
Animation
ウィンドウの配置位置やサイズを調整する際、そのプレビューがデスクトップ上に表示されます。この設定を有効にすると、プレビューの移動時にアニメーションを行います。
Show icon
トップパネルにインジケーターを表示します。Grid sizes
「gTile」に表示するデスクトップの分割サイズを指定します。分割サイズを複数指定する場合、各分割サイズは「,」で区切ります。
Global auto tiling hotkeys
ホットキーでウィンドウの自動タイリングを行えるようにします。ホットキーとはグローバルなショートカットキーであり、「gTile」を表示せずに直接ショートカットキーで自動タイリングを行えるようになります。
各自動タイリングのホットキーのカスタマイズは、設定画面の「Accelerators」タブをクリックし、「Autotile」で始まる設定で行います。
Global resize presets
ホットキーでウィンドウのリサイズを行えるようにします。ホットキーとはグローバルなショートカットキーであり、「gTile」を表示せずに直接ショートカットキーでリサイズを行えるようになります。
各リサイズのホットキーのカスタマイズは、設定画面の「Accelerators」タブをクリックし、「Preset resize」で始まる設定で行います。
Keyboard presets target monitor of mouse
ショートカットキーでウィンドウをリサイズする際、現在マウスカーソルがあるディスプレイ上でウィンドウのリサイズを実行します。Enable accelerators for moving and resizing windows
ウィンドウの移動やサイズ変更のホットキーを有効にします。これらホットキーのカスタマイズは、設定画面の「Accelerators」タブをクリックし、「Global change grid size」から「Global move window to next monitor」間で行います。
Show grid lines when changing grid size
ショートカットキーでグリッドサイズを変更した時に、デスクトップ上にそのグリッドを表示します。Maximum timeout for preset cycling
リサイズプリセット実行時にここで指定した時間内に同一のショートカットキーを押した場合、次のパターンでウィンドウをリサイズします。Autotile Main window sizes
「Autotile Main」ショートカット実行時、操作対象のウィンドウの横幅をデスクトップ画面の割合で指定します。複数指定する場合は「,」で区切ってください。
「Autotile Main」ショートカットキーのカスタマイズは、設定画面の「Accelerators」タブをクリックし、「Autotile Main」で設定します。