Linux Mint月刊ニュース
「Linux Mint」開発チームは、Linux Mint月刊ニュースにて「Linux Mint」の開発状況や取り組みを紹介しています。次期バージョンの「Linux Mint 21.2」の開発作業が引き続き行われています。
ツールチップのデザイン改善
ツールチップのUIデザインを改善する作業が行われています。見た目の一貫性や見えやすさに欠ける
「GTK 2」や「GTK 3」そして「Cinnamon」で表示されるツールチップは、それぞれのデザインがわずかに異なっており、一貫性に欠けています。またツールチップの黄色い背景色に対し、ツールチップの周りにグレーの境界線が描画されていますが、このグレーの境界線は見えにくく色の組み合わせが好ましくありません。
アクセントカラーの導入とデザインの調整
まずツールチップの背景色にアクセントカラーが導入されました。またツールチップのサイズとメッセージの周りの余白を従来よりも大きくし、四隅に丸みを帯びた角が採用されました。
通知の改善
通知でもツールチップと同様に、アクセントカラーが導入されました。UEFIセキュアブートとディスクイメージ
以前Ubuntuでも紹介しましたが、UEFIセキュアブートの仕組みがアップデートされたため、アップデート前のディスクイメージから「Linux Mint」を起動できなくなりました。事情は以下と同じです。
とりあえずの回避策
ユーザー側でこれが原因でライブメディアから「Linux Mint」を起動できない場合、UEFIセキュアブートを無効にした後、ライブメディアから「Linux Mint」を起動してください。今後のディスクイメージで対応する
今後リリースされる「Linux Mint」のディスクイメージでは、本件に対応する予定です。今後のリリース予定
今後開発チームは、以下の順番で各OS(ディスクイメージ)をリリースしていく予定です。- Linux Mint 21.2
- Edge ISO(Linux kernel 5.19)
- LMDE 6(2023年6月にリリースされるDebian 12ベース)
それぞれ1ヶ月刻みで夏頃にリリースされる予定ですが、詳細な日程は決まっていません。