Kubuntu 16.04をインストールする前に
「Kubuntu 16.04」をインストールする前に、「Kubuntu 16.04」のインストールに必要な準備や、「Kubuntu 16.04」が動作するかどうか確認を行う必要があります。いきなりKubuntuをインストールするのではなく、まずはKubuntuを試用してみましょう。
Kubuntuが起動するか、使い勝手は良いか、パフォーマンスは十分か、インターネットに接続できるかなど、事前に確認しておきましょう。
確認の結果特に問題がなければ、試用のために起動したKubuntuからインストールを行うこともできます。
Kubuntuの特徴
KubuntuはUbuntuのフレーバーの1つであり、Ubuntuをベースとしたディストリビューションです。Ubuntu異なる点は、デスクトップ環境にUnityの代わりにPlasma(KDE)を採用している点です。
Linux KernelなどGUIを支えるソフトウェアは、Ubuntuと同じソフトウェアを採用しています。
テーマが刷新されフラットなデザインに
Plasma 5の採用により、Kubuntu 14.04から大きくデザインが変更されました。モダンでフラットなテーマを採用し、見通しの良いデザインになりました。
カスタマイズ性随一
Plasmaの特徴の1つに強力なカスタマイズ性があります。このカスタマイズ性はUbntuやフレーバーの中でも随一です。
ユーザーは自分の使い方に合わせ、細かくデスクトップ環境をカスタマイズすることができます。
強力なアプリケーション
Kubuntuにインストールされるソフトウェアの多くは、KDEから提供されているソフトウェアです。KDEから提供されているソフトウェアは、多機能でカスタマイズ性が高いソフトウェアが揃っています。
さらにアプリ同士で連携して動作する仕組みが提供されており、高度に統合された環境を提供します。
Windowsに似たレイアウト
デスクトップの下にスタートメニュー、タスクバー、インジケーターが配置されており、Windowsと似たレイアウトになっています。またスタートメニューはWindows 7と似たレイアウトになっており、Windowsユーザーにとって取っ付き易いレイアウトです。
1.Kubuntuが動作するPC 〜 5.Kubuntuの起動
Ubuntuと同じなので、Ubuntuの項目を参考にしてください。KubuntuでライブDVDを作成する場合は
KubuntuでライブDVDを作成する場合は、「k3b」を利用すると良いでしょう。6.Kubuntuが起動したら
BIOSでKubuntuを起動した場合とUEFIでKubuntuを起動した場合で、デスクトップ画面が表示されるまでの流れが少し異なります。BIOSでKubuntuを起動した時は
BIOSでKubuntuを起動した場合です。1.起動画面
BIOSでKubuntuを起動した時は、起動時に黒色の画面が表示されます。UEFIでKubuntuを起動した時は
UEFIでKubuntuを起動した場合です。1.起動画面
以下のように黒背景の起動画面が表示されるので、「Start Kubuntu」を選択して「エンター」キーを押します。2.Welcome画面
次にWelcome画面が表示されます。言語を日本語に変更します。
「日本語」を選択し、「Kubuntuを試す」ボタンをクリックします。
デスクトップ画面
無事何事もなければ、Kubuntuのデスクトップ画面が表示されます。Kubuntuを使ってみよう
ライブメディアからKubuntuを起動し無事デスクトップ画面が表示されたら、「Kubuntu」を使ってみましょう。既存のシステムに変更を加えること無く、アプリを利用したりアプリのインストールを行うことができます。
デスクトップ画面の使い方
デスクトップ画面の使い方です。Kubuntuのデスクトップ画面は、全体的にWindows 7と似ています。
1.アプリケーションランチャー
アプリを起動するランチャーを表示します。いわゆるスタートメニューです。
一覧から起動するアプリを選択したり、キー入力でアプリを検索することもできます。
2.タスクマネージャー
起動しているアプリのウィンドウ一覧を表示するタスクバーです。よく利用するアプリをピン止めしておくこともできます。
3.システムトレイ
音量の調整やネットワークの表示等を行うインジケーターが表示されます。アプリの一覧を表示するには
インストールされているアプリの一覧を表示するには、(1)アプリケーションランチャーを開き、(2)Applicationsを選択し、(3)表示したいアプリのカテゴリーをクリックします。アプリのアイコンをクリックすれば、そのアプリが起動します。
オフィス系アプリからマルチメディアアプリまで、様々なアプリが利用できます。
色々試してみてください。
Firefoxを起動してインターネットに接続できるか確認しよう
「Firefox」を起動してインターネットに接続できるか確認しましょう。1.Firefoxの起動
アプリケーションランチャーから「Firefox」を起動します。2.サイトにアクセス
適当なサイトにアクセスしてみてください。アクセスできれば、インターネットに接続されています。
無線LANで接続する場合は
ネットワークは自動的に認識されますが、無線LANはパスワードの設定など接続に必要な手続きを行う必要があります。画面右下のネットワークインジケーターをクリックし、表示されるメニューから無線LANのアクセスポイントをクリックします。
以下のようにパスワードを入力する画面が表示されるので、パスワードを入力し「Connect」ボタンをクリックします。
以上で完了です。
ファイルマネージャーを起動するには
ファイルマネージャーとは、Windowsで言うところの「Explorer」です。Kubuntuのファイルマネージャーは、「Dolphin」です。
1.ファイルマネージャーの起動
アプリケーションランチャーから「Dolphin」を起動します。2.Dolphinの起動
以下のように、「Dolphin」が起動します。「Dolphin」からファイルの閲覧や操作ができます。
アプリのインストールするには
アプリをインストールすることもできます。ただしインターネットに接続されている必要があります。
1.Discoverの起動
アプリケーションランチャーから「Discover」を起動します。2.アプリの表示
以下のように、インストール済みのアプリやインストール可能なアプリが表示されます。システムの設定を行うには
ディスプレイの解像度やネットワークの設定など、システムに関する設定は「システム設定」から行います。「システム設定」は、Windowsで言うところのコントロールパネルです。
1.システム設定の起動
アプリケーションランチャーから「System Settings」を起動します。2.システム設定
以下のように、「システム設定」が起動します。ディスプレイの設定やネットワークの設定など、様々な設定を行うことができます。
システムの設定を変更しても、PCを再起動すると元の状態に戻ります。
KubuntuをインストールするHDDを確認しよう
もしKubuntuインストールする場合、ここでKubuntuをインストールするHDDを確認しておきましょう。1.ディスクの起動
アプリケーションランチャーから「KDE Partition Manager」を起動します。2.HDDの一覧
以下のように「KDE Partition Manager」が起動します。左側にHDDなどストレージの一覧が表示されます。
Kubuntuをインストールする予定のHDDを選択します。
HDDの情報が右側に表示されます。
HDDの情報の「Partition」に表示される情報は、KubuntuをインストールするHDDを識別する情報です。
「Partition」に表示される内容を覚えておきましょう。
上記の場合は「/dev/sda」ですね。
注意
ここでHDDの操作(フォーマットなど)を行うと、実際にHDDがフォーマットされます。不用意にHDDを操作しないように注意してください。
Kubuntuをインストール場合は
Kubuntuを試しに使ってみて特に問題なく、Kubuntuをインストール場合は、以下を参考にしてください。BIOSとUEFIどちらでインストールしたほうが良いのか?
おおよそ2011年以降に発売されたPCはUEFIを採用しており、UEFIでインストールすることがほとんどです。将来性があるのはUEFIですが、以下を参考にして決めてください。
- UEFIとセキュアブートについて・UEFI環境でOSを起動するOSローダー・UEFI対応PCとBIOS対応PC
- UbuntuとUEFI・UEFIに対応しているUbuntuのバージョン・ライブメディアのファイルシステムについて・WindowsやUEFIの起動時間短縮機能について