レンズとスコープ
Dashはレンズとスコープの組み合わせで実現されています。スコープが表示する内容を構成し、レンズがその内容をユーザーに表示します。
一つのレンズに複数のスコープを結びつけることができます。
Dashは複数のレンズを表示し、ユーザーからの操作を受け付けます。
レンズやスコープはアドオンのように追加や削除が可能で、自分で作ることもできます。
例えばユーザーが入力した検索内容からWikipediaを検索し結果を表示するレンズがあるとします。
この場合、Wikipediaを検索する機能を持つのがスコープで、Dashに検索結果を表示するのがレンズです。
またUbuntuのサイトを検索するスコープを同レンズに追加すると、そのレンズはWikipediaとUbuntuのサイトを検索して結果を表示するようになります。
一つのレンズに複数のスコープを結びつけることができるため、このようなことが実現できます。
レンズがどのスコープと結び付けられるかは、開発者が指定します。
多くの場合、レンズをインストールするとスコープも一緒にインストールされます。
レンズとスコープのインストールについて
レンズやスコープはインストールしただけでは有効になりません。有効にするには再ログインするか、PCを再起動する必要があります。
削除した時も同様です。
プライバシーについて
Ubuntu 12.10でプライバシーの設定が追加され、Dashからオンライン検索を無効にできるようになりました。オンライン検索を行う一部のレンズでは、この設定に従いオンライン検索を行わないようになります。
プライバシーの設定に従うかどうかはスコープ次第(作り手次第)なので、オンライン検索を無効にしていてもオンライン検索を行うスコープも存在します。
オンライン検索有効・無効の例
ヘルプをオンラインとローカルで検索できるレンズで見てみます。オンライン検索が有効
オンライン検索が有効になっている場合は、ここにオンライン検索と連携した結果が表示されます。オンライン検索が無効
オンライン検索を行わずローカル検索のみ行うようになります。黄色い枠内で表示されている通り「オンライン検索が無効になっている」と表示され、オンライン検索は行われなくなります。
レンズの機能にもよりますが、基本的に使い勝手は悪くなってしまいます。
プライバシーの設定
プライバシーの設定はスコープ全体に対する設定で、しかもその設定に従うかどうかはスコープ次第です。いまいち足並みが揃っていませんし個別に設定できないのですが、オンライン検索は有効にしておいてオンライン検索して欲しくないレンズやスコープはアンインストールするほうが良いかもしれません。