マウントオプションの設定
起動時のマウントやマウントポイントの指定等マウント時の設定を行うことができます。ここで行う設定は「/etc/fstab」ファイルに影響します。
1.ボリュームメニューの表示
マウントオプションを設定したいボリュームを選択して、歯車アイコンボタンをクリックします。2.マウントオプション設定画面の表示
以下のメニューが表示されるので、「マウントオプションを編集する」をクリックします。注意
システムで利用するパーティションのマウントオプションの変更には注意してください。設定を間違えるとUbuntuが起動できなくなります。
良く分からない場合は変更しないでください。
ルートパーティション等の設定では、以下のように警告が表示されます。
マウントオプション設定画面
マウントオプション設定画面です。自動マウントオプション
自動マウントオプションのオン・オフの切り替えです。自分でマウントオプションの設定を行う場合は、オフにします。
起動時にマウントする
Ubuntu起動時にパーティションをマウントします。Show in user interface
チェックをオンにすると、UnityランチャーやNautilusにこのパーティションを表示します。後述するバグに注意してください。
チェックオン
チェックオフ
Require additional authorization to mount
チェックをオンにすると、パーティションマウント時にユーザーのパスワード入力画面が表示されます。後述するバグに注意してください。
名前を表示
通常Nautilus等に表示されるパーティション名はファイルシステムのラベルかパーティションのUUIDですが、この表示名をここで入力された表示名に変更します。例えばファイルシステムのラベルが「NewVolume」のパーティションに「myVolume」と入力すると、以下のように「myVolume」と表示されるようになります。
アイコン名
パーティションのアイコンを指定します。例えば「distributor-logo」と入力すると以下のようになります。
表示されるアイコンは現在利用しているテーマに依存します。
ちなみにアイコンは「/usr/share/icons」フォルダー以下にあります。
マウントオプション
「nosuid,nodev,nofail・・・」等が表示されている項目です。mountコマンドに渡すオプションです。
自分でオプションを指定できます。
マウントポイント
パーティションのマウント先を指定します。ユーザーに依存しないパーティションのマウントやアプリからマウントしない場合は、「/mnt」フォルダー以下にマウントすることが一般的です。
Identify As
パーティションの識別方法をメニューから選択します。「/dev」から始まる項目はパーティションのデバイスファイルです。
「/dev/disk/by-uuid」で始まる項目か「UUID=」で始まる項目を選ぶと良いでしょう。
ファイルシステムのラベルに依存する項目は選ばないほうが良いです。
ラベルを変更するとマウントできなくなるためです。
「LABEL=」で始まる項目や「/dev/disk/by-label」が該当します。
ファイルシステムの種類
パーティションのファイルシステムの識別子を指定します。通常は自動識別の「auto」で良いです。
ファイルシステムの識別子はGPartedを参考にしてください。
(一部例外あり)
マウントオプションのバグについて
いくつか致命的なバグがあります。(2012/12/11)認識できないオプション
「Show in user interface」や「Require additional authorization to mount」をオンにするとパーティションをマウントできなくなります。パーティションをマウントしようとすると以下のエラーが表示されます。
x-gvfs-show option doesn't work
もし上記のオプションをオンにしたままUbuntuを起動すると、以下のように起動が途中で停止します。
この画面が表示されたら「S」キーを押してマウントをスキップします。
その後Ubuntuが起動するのでディスクを起動し、マウントオプションを変更してください。
ちなみに「M」キーを押すとコンソール画面が表示されます。
以下のように「tail /var/log/kern.log」コマンドを実行すると、「x-gvfs-show」オプションが認識できていないことが分かります。
パーティション削除時のマウントオプション設定
「fstab」ファイルに設定が残ってしまうことがあるようです。Ubuntu起動時に存在しないパーティションをマウントしようとして、以下のように起動が停止します。
同じく「S」キーを押してマウントをスキップします。
Ubuntuが起動したら端末から以下のコマンドを実行して「fstab」ファイルを編集します。
編集する前に「fstab」ファイルのバックアップをとっておくと良いでしょう。
gksudo gedit /etc/fstab
geditがrootで起動するので、該当する行を削除します。
削除する行を間違えないようにしてください。