ログイン時に仮想ボリュームを作成する
「clamfs」コマンドによる仮想ボリュームの作成は、一時的なものです。PCを再起動すると、仮想ボリュームは削除されます。
ここでは、ログイン時に自動的に仮想ボリュームを作成するようにします。
1.スクリプトの作成
以下のように、「clamfs」を実行するスクリプトを作成します。#!/bin/bash clamfs /home/ubuntu/clamfs/clamfs.xml
2.スクリプトの保存
スクリプトを保存します。ここでは例として、「~/clamfs/LaunchClamFS.sh」に保存しました。
3.実行権限を付ける
ファイルのプロパティー画面を開き、以下のように実行権限を付けます。4.自動起動
「自動起動するアプリケーション」に作成したスクリプトを登録します。以下のようにチェックをオンにしておきます。
以上で完了です。
仮想ボリュームの作成に失敗するときは
ウイルススキャンを行うサービスである「clamd」は、起動完了に少し時間がかかるため、タイミングによっては、ログイン直後の仮想ボリュームの作成に失敗します。特に自動ログインを有効にしている環境では、失敗するケースが多いと思います。
この状況に対応するため、以下のいずれかの方法を実施します。
- 「clamfs」実行時に「clamd」の起動チェックを行わない
- 「clamfs」の実行を遅延させる
都合の良い方法を選択してください。
よく分からなければ、まず前者の方法を採用してください。
1.「clamfs」実行時に「clamd」の起動チェックを行わない
「clamfs」実行時に「clamd」の起動チェックを行わない方法です。「clamfs」設定ファイルを開き、設定を行います。
編集箇所は、以下の赤線の箇所です。
「check」属性の値を、「yes」から以下のように「no」に変更します。
設定ファイルを保存して完了です。
2.「clamfs」の実行を遅延させる
「clamfs」の実行を遅延させる方法です。上記で作成したスクリプトに、「sleep」を追加します。
単位は秒です。
上記では例として「20秒」を指定しています。