Chromium系のブラウザーで描画がおかしくなる不具合
Chromium系のブラウザーで描画がおかしくなる不具合が報告されています。不具合報告
不具合報告の内容は以下を参照してください。
不具合の原因はMesaにあり、ハードウェアアクセラレーションを有効にしているChromium系のブラウザーでウェブサイトが正常に描画されなくなるとこのことです。
- Most graphics broken on Chromium on AMD laptop; Skia, shader errors
- Issue 1442633: Skia shader compilation error [ERROR:shared_context_state.cc]
- Bug 2193335 - Mesa updates break Chrome/Chromium rendering
- Since 23 May 2023 Ubuntu 22.04 Mesa updates, Chrome won't display website graphics
回避策
将来的にMesa側で不具合が修正されると思いますが、それまでは以下の方法で回避できます。端末から「--disable-gpu-driver-bug-workarounds」オプションを指定してブラウザーを起動してください。
例えば「Google Chrome」を起動する場合、端末で以下のコマンドを実行します。
google-chrome-stable --disable-gpu-driver-bug-workarounds
もしくは「MESA_LOADER_DRIVER_OVERRIDE=i965」の環境変数を指定してブラウザーを起動してください。
例えば「Google Chrome」を起動する場合、端末で以下のコマンドを実行します。
MESA_LOADER_DRIVER_OVERRIDE=i965 google-chrome-stable
ブラウザーが起動しウェブサイトが正常に描画されることを確認したら、ブラウザー設定からハードウェアアクセラレーションを無効にしておけば、デスクトップのアプリケーションランチャーからブラウザーを起動しても、現象を回避できるようになるでしょう。