VirtualBox 7.0.10がリリースされました
2023年7月18日、「VirtualBox 7.0.10」がリリースされました。リリース情報
今回のリリースはメンテナンスリリースなので、不具合の修正が主な変更点になります。- 変更点:Changelog for VirtualBox 7.0
- ダウンロード:Download VirtualBox
- マニュアル:Documentation
主な変更点
変更点をいくつか紹介します。- TPM 1.2有効時に仮想マシンがクラッシュする不具合の修正
- OpenGL 4.1の初期サポート
- Windows 11ゲストで発生するグラフィック関連の不具合修正
- pipewire-pulseが実行されている場合、ALSAにフォールバックせずにPulseAudioバックエンドを使用するように修正
- LinuxホストでIndirect Branch Trackingの初期サポート
- Linux kernel 6.5の初期サポート(ただしGuest Additionsはまだ非サポート)
- Linuxホスト/ゲストでRHEL 8.8/8.9/9.3カーネルの初期サポート
- Windowsホスト/ゲストでECDSAのサポート
- Linux Guest AdditionsでLinux kernel 6.4の初期サポート
- Linux Guest Additionsでvboxvideoモジュールの最読み込み時にカーネルがクラッシュする不具合の修正
VirtualBoxのアップデート
「VirtualBox」のリポジトリーを利用しているユーザーは、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできます。注意
「VirtualBox」をアップデートする時は、必ず事前に「VirtualBox」が起動していないか確認してください。「VirtualBox」が起動している状態でアップデートを行うと、アップデートに失敗します。
VirtualBox拡張パックのアップデート
「VirtualBox」アップデート後、VirtualBox拡張パックもアップデートしましょう。「ファイル」メニューを開き「アップデートを確認」をクリックしてください。
VirtualBox拡張パックをインストールすると、VirtualBoxで利用できる機能が増えます。
画面の案内に従い、VirtualBox拡張パックをインストールします。
ライセンス画面は一番下までスクロールしないと(ライセンスを読まないと)、次の画面に移れません。
パスワードの入力が表示されたら、現在ログインしているユーザーのパスワードを入力してください。
VirtualBox拡張パックのインストーラー削除
VirtualBox拡張パックをインストールした後、VirtualBox拡張パックのインストーラーの削除確認画面が表示されます。一度インストールすればインストーラーは不要なので、「削除」ボタンをクリックしてインストーラーを削除すると良いでしょう。
VirtualBoxを新規にインストールする場合
「VirtualBox」を新規にインストールする場合は、以下を参考にしてください。次回以降、「ソフトウェアの更新」から「VirtualBox」をアップデートできるようになります。
Guest Additionsをインストールしておく
仮想マシンに「Ubuntu」をインストールした後や「VirtualBox」をアップデートした後は、忘れずに「Guest Additions」をインストールしておきましょう。Guest Additionsのインストール方法
「Guest Additions」のインストール方法は、以下を参照してください。Guest Additionsのアップデート
環境によっては以下のように「デバイス」メニューの「Upgrade Guest Additions」から「Guest Additions」をアップデートできます。この機能に対応していない環境では、「Guest Additions」を再インストールして「Guest Additions」をアップデートしてください。
Guest Additionsのインストール確認
「Guest Additions」のインストール状況は、「セッション情報」から確認できます。必要に応じて3Dアクセラレーションを有効にしておく
ゲストOSがOpenGLを利用する場合、仮想マシンの描画パフォーマンスが十分に出ないことがあります。その場合仮想マシンの設定で3Dアクセラレーションを有効にすると、パフォーマンスが改善されます。
ただしゲストOSが起動しない場合や、ゲストOSの画面がフリーズしたり崩れる場合は、3Dアクセラレーションを無効にすると良いでしょう。