Xubuntu チームの現状と将来への展望
Xubuntu チームの現状と将来への展望が以下で紹介されています。Xubuntu 25.10 リリース
先に紹介したとおり、2025年10月9日に Xubuntu 25.10 がリリースされました。Xubuntu はデスクトップ環境に Xfce を採用した Ubuntu の公式フレーバーであり、Xubuntu 25.10 では Linux kernel 6.17、Xfce 4.20、MATE 1.26、そして GNOME 49 に支えられたデスクトップを提供しています。
Xubuntu は軽さと使いやすさとカスタマイズ性のバランスに優れたデスクトップを提供しています。
Xubuntu 25.10 になってもデスクトップに見た目の変化を感じないかと思います。
バージョンが変化しても変わらない使いやすさがそこにある、それが Xubuntu です。
もちろんシステム周りは Ubuntu 25.10 由来の変更が取り込まれているため、Ubuntu 25.10 の新機能と変更点でも紹介したように大きな変更が含まれています。
Xubuntu 6.06
Xubuntu が Ubuntu の公式フレーバーとして初めてリリースされたのは、2006年6月のことです。当時リリースされた Ubuntu 6.06 と共に、Xubuntu 6.06 もリリースされました。
それ以来 Xubuntu は Ubuntu の公式フレーバーとして半年に一度リリースされてきました。
そのため Xubuntu 25.10 は Xubuntu にとって、40回目のリリースとなります。
ちなみに Ubuntu 6.06 は元々 Ubuntu 6.04 として2006年4月にリリースされる予定でしたが、事情によりリリースが2ヶ月延びています。
Xubuntu 26.04 LTS
次期バージョンの Xubuntu 26.04 LTS は2026年4月にリリースされます。Xubuntu は Xubuntu 26.04 LTS のリリースを以って、Xubuntu 20周年を記念することになるでしょう。
Xubuntu チームの現状
Xubuntu チームの現状はあまり明るくありません。リソース不足
多くのオープンソースプロジェクトでも見られる光景ですが、Xubuntu 開発チームの規模は小さく、リソース不足に悩まされています。特に近年、貢献者の撤退や、実生活で求められる役割や責任の拡大、また日々開発に割ける時間が確保しにくくなるなど、状況は好ましくありません。
Xfce プロジェクトへの関与
それに加え、アップストリームの Xfce プロジェクトに関わる頻度が鈍化しています。Xubuntu 開発者の多くは、Xfce の方向性やその実現に重要かつ主体的な役割を果たしてきました。
Xfce の設計や実装など Xubuntu 開発者達は積極的な取り組みに数え切れないほどの時間を費やしてきました。
この取り組みから生まれた成果があってこそ、今日の盤石な基盤の上に Xfce が実現されています。
新しい力と仲間が必要
Xubuntu 開発チームはこれからも Xubuntu の開発と支援を続けていきますが、その成長をさらに加速させるためには、新しい力と仲間の参加が欠かせません。オープンソースのデスクトップ環境の開発に関わってみたいと思ったことがあるなら、今がまさにその時です。
アートワーク、開発、ドキュメント、QA(テスト)、マーケティングなど、様々な貢献の場があります。
もし Xubuntu の開発に少しでも関心があるなら、以下のリンク先を参照してください。
貢献に結びつく成果なら、どんなに小さな成果でも大歓迎です。
Xubuntu 25.10 の一番大きな変更点
さて Xubuntu 25.10 の一番大きな変更点は何でしょう。それは残念ながら不具合です。
libadwaita アプリのウィンドウの閉じるボタンにアイコンが表示されない
一部の GNOME アプリで elementary-xfce アイコンテーマ使用時に、アプリのウィンドウの閉じるボタンにアイコンが表示されない現象が開発の終盤で発覚しました。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
この影響を受けるアプリは以下の通りです。
- Disk Usage Analyzer(baobab)
- Document Scanner(simple-scan)
- Fonts(gnome-font-viewer)
- Mines(gnome-mines)
- Sudoku(gnome-sudoku)
Document Scanner の Scan Options メニューにアイコンがない
Document Scanner の Scan Options メニューにアイコンが表示されません。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
この問題はアップストリームの elementary-xfce に報告済みです。
Flatpak パッケージをインストールできない
AppArmor プロファイル内のルールに fusermount3 向けのルールが欠けているか間違っているため、Flatpak アプリのインストールに失敗します。この問題は Xubuntu 固有の問題ではなく、Ubuntu の問題です。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
GUI SSH Agent が動作しない
Xubuntu 25.10 の GUI に対応した SSH Agent が意図通りに動作しません。そのため SSH のキーパスフレーズを毎回入力することになります。
この不具合は現在調査中であり、次期リリースまでに修正されるかもしれません。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
ネットワークアイコンが2つ表示される
トップパネルにネットワークアイコンが2つ表示されます。特に仮想マシンで起きやすい現象です。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
これは Xubuntu が Systray Plugin と Xfce Indicator Plugin を導入しており、その両方でネットワークアプレットが読み込まれるためです。
Xfce Indicator Plugin を削除すればこの問題は解消され、Xubuntu 26.04 LTS でこの方法が検討されています。
ロック画面で異なる壁紙が表示される
ロック画面の壁紙が Xfce のデフォルトの壁紙で表示され、Xubuntu のデフォルトの壁紙で表示されません。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
一度手動で別の壁紙に切り替えれば、この問題を回避できます。
今後の展望
一見すると Xubuntu 25.10 はいつもよりも不具合が多いため、貢献者が少なく、LTS リリース前だからという理由で荒削りな出来に見えるかもしれません。しかしすべての既知の問題は解決可能です。
次期バージョンの Xubuntu 26.04 LTS に向け6ヶ月間の開発期間の中でこれらの問題を解消し、使い勝手をさらに洗練させ、20周年記念にふさわしい Xubuntu 26.04 LTSのリリースに向けて取り組んでいくことになります。
先程も紹介しましたが Xubuntu をさらに次の20周年に紡いでいくために、新しい力と仲間が必要です。
貢献に結びつく成果なら、どんなに小さな成果でも大歓迎です。
是非検討してみてください。




