KDE 画像ビューワーの置き換え提案
KDE 環境で採用する画像ビューワーを、Gwenview から Photos へ置き換える提案が出されています。Gwenview
Gwenview は25年以上もの長期に渡り、KDE 環境におけるメインの画像ビューワーとして採用され続けてきました。Gwenview は機能性や安定性に優れており、時間の経過と共に多数の改良や改善が加えられてきました。
時代と技術の移り変わり
長い時間が経つ中でソフトウェアの開発手法も大きく変化し、その中でアプリの開発に必要な様々な技術が登場してきました。アプリ開発時にどの技術を活用してアプリを開発するのか、その当時主力となっている技術やトレンドを加味して技術を選択することになります。
つまり技術の選択には当時の時代背景が強い影響を与えます。
25年前と言えば C++ が主力の時代だったかと思います。
少なくともその当時、Qt Quick も Electron も Rust も TypeScript も登場していません。
当時はインターネットが急速に浸透していった時代であり、携帯はあったもののスマホがまだ登場する前の時代ですね。
その時代に登場した新しい技術は、その時代に合ったモダンなアプリを開発しやすい一方、トレンドから外れていった技術は、モダンなアプリの開発が困難になったり、現代化に大きなコストがかかりやすくなっていきます。
開発者もトレンドに乗る
時代と技術の移り変わりは、開発者自身にも影響を与えます。開発者自身が持つ興味や関心の対象は、トレンドになっている技術が中心に偏りがちです。
昔からあるアプリの宿命
当時としてはトレンドだった技術を採用し、その後改善や改良を繰り返されてきたアプリは、時間が経てば経つほど、開発者の関心から外れていくものです。特に新しい世代の開発者は顕著でしょう。
実際近年の Gwenview では、新機能の追加や不具合の修正、UI/UX の改良に貢献してくれる新しい開発者が現れず、先行きは明るくありません。
また機能面でも大規模な画像ライブラリーのパフォーマンス向上や、GPU アクセラレーションのサポート、モバイル対応が行われておらず、モダンな UI/UX を十分に提供できていません。
つまり限界です。
Photos
Photos(旧名 Koko) は、Gwenview よりも後に登場した画像ビューワーです。Photos は遅くとも2017年に開発が始められ、2021年にリリースされました。
後に登場したアプリだけあって、実装に Qt Quick と Kirigami が採用されています。
モバイルアプリだった
元々 Photos はモバイル向けアプリとして開発されており、Gwenview と比べてデスクトップ向けアプリとしては機能が不十分でした。Gwenview と並ぶべく
しかし Gwenview と並ぶ画像ビューワーにすべく、ここ一年で多数の改良が加えられてきました。大規模な画像ライブラリーのパフォーマンス向上や、高解像度ディスプレイ利用時のパフォーマンス向上、画像のお気に入り登録機能や画像のメタデータ表示機能など、多数の改良が加えられています。
今後も改良作業が続けられていきます。

