ファームウェアパッケージの分割
Ubuntu 24.04 LTS でもファームウェアパッケージが分割され、分割された状態でファームウェアパッケージが提供されるようになりました。ファームウェアパッケージ
ファームウェアパッケージには、各種デバイスの動作に必要なファームウェアファイルが含まれています。Wi-Fi デバイスやネットワークデバイス、GPU など、各種デバイスを動作させるために必要なファームウェアがデバイスドライバーと共に使用され、デバイスが Ubuntu 上で動作できるようになります。
例えば Ubuntu 25.10 のファームウェアパッケージには、以下のように大量のファームウェアファイルが含まれています。
ちなみに Windows では一般的に、デバイスのファームウェアはドライバーの一部として一緒に提供されるため、Linux でドライバーとファームウェアが別れていることに違和感を覚えるかも知れません。
ですが Linux ではライセンスの都合上、このような配布形態になっています。
また Linux 向けドライバーでも NVIDIA GPU ドライバーのように、サードパーティー製ドライバーによっては、Windows と同様にファームウェアがドライバーの一部として一緒に提供されるケースもあります。
利用していないデバイスのファームウェアも含まれる
ファームウェアパッケージには、現在の PC で利用していないデバイスのファームウェアも含まれています。しかし後でユーザーがデバイスを追加した時に、追加の作業なくそのデバイスのファームウェアを利用できるようになっています。
アップデートサイズが大きい
複数のデバイスで共有可能なファームウェアファイルはシンボリックリンクで共有されるようになっていますが、それでもパッケージサイズは600MBを超えています。分割前のファームウェアパッケージでは、大半のファームウェアファイルに変更がなくてもパッケージに何かしらの変更が合った場合、ユーザーはパッケージをアップデートするためにパッケージを丸ごとダウンロードする必要があり、ダウンロードサイズの大きさが課題になっていました。
また高度なユーザーは、今後も絶対に使わないであろうデバイスのファームウェアファイルをサイズ削減のために削除したいと思っても、分割前のファームウェアパッケージではそれが不可能でした。
パッケージを分割しよう
そこで Ubuntu 26.04 LTS では単一のファームウェアパッケージが、19個のファームウェアパッケージに分割されました。これによりファームウェアパッケージのアップデート範囲を小さく抑えられるようになり、パッケージのアップデートにかかる時間やダウンロードサイズを削減できるようになりました。
そしてこのファームウェアパッケージの分割が、今回 Ubuntu 24.04 LTS にも導入されました。
不要なファームウェアパッケージの削除について
高度なユーザーであれば不要なファームウェアパッケージの削除も可能ですが、現時点で一般ユーザー向けに不要なファームウェアパッケージの削除はサポートされていません。不要なファームウェアパッケージの削除作業を支援するツールも提供されていませんし、作業を間違えるとシステムを壊してしまうリスクもあります。
また isenkram も使用しないでください。
isenkram は Ubuntu に対応していないため、こちらもシステムを壊してしまうリスクがあります。

