GNOME 向けアプリとアップデートの紹介
GNOME 向けアプリとアップデートの紹介です。便宜上 GNOME アプリと表現していますが、多くの GNOME アプリは GNOME 以外の環境でも利用可能です。
ただし GNOME Shell 拡張機能は、GNOME デスクトップでのみ利用可能です。
いくつかピックアップします。
Concessio
Concessio はファイルのパーミッション(アクセス権限)の様々な表現を一括して表示するアプリです。パーミッションの変更機能だけでなくパーミッションの説明も提供しており、パーミッションの理解におすすめです。
GNOME Circle の一員に
Concessio が GNOME Circle の一員になりました。GNOME Circle とは、GNOME プラットフォームに最適化され、GNOME プロジェクトが期待する品質基準を満たしているアプリやライブラリーを支援する取り組みです。
この取り組み自体は GNOME プロジェクトの一環として実施されている取り組みですが、GNOME Circle で紹介されているアプリやライブラリーは、GNOME Core Applications には含まれません。
GNOME Circle は GNOME Core Applications とは別に実施されている取り組みです。
パーミッションの変更機能
ファイルのパーミッションを変更する機能が追加されました。変更を元に戻すアンドゥ機能もあります。
パーミッションを変更するファイルの指定は、該当するファイルを Concessio へドラッグ&ドロップして指定することもできます。
Sitra
Sitra は Google Fonts に対応したフォント管理アプリです。Google Fonts にあるフォントの一覧を表示したりフォントのインストールが可能です。
Embellish
Embellish は Nerd Fonts の検索やインストールなど、Nerd Fonts を管理するためのアプリです。Whisp
Whisp はノートアプリです。Whisp は従来のノートアプリのように、ファイルシステムベースでノートを管理するのではなく、水平にスワイプ可能な仮想空間にノートを配置します。
また Whisp は Markdown にも対応しており、その内容をプレビューする機能も内蔵しています。
他にもノートのピン留め機能や検索機能、ツリー型のリスト表示機能、タグによるノートのフィルタリング機能、グリッドや空白といったノートの背景を選択する機能も備えています。
ノートの統計情報
ノートに ::count と入力し、単語数、文字数、行数の統計情報を入力できるようになりました。アスタリスクリスト
標準的なアスタリスク(*)を使って箇条書きを作成及び書式設定できるようになりました。ショートカットキーの削除
ショートカットキー設定時に Backspace キーを押すと、ショートカットキーの割り当てを解除できるようになりました。Flood It
Flood It はできるだけ少ない手数でボード全体を一色に塗りつぶすゲームです。機能の改善
ゲームボードのサイズを変更できるようになりました。色付きの数字表示の切り替えが可能になりました。
Era
Era はカレンダーアプリです。シンプルで落ち着いたデザインを提供しながら、多くのオンラインサービスと同期する機能など、強力なスケジュール管理機能を活用できます。
ドラッグ&ドロップ操作の改善
月表示でイベントをドラッグ&ドロップして移動できるようになりました。またイベントを別のアプリにドラッグし、ICS ファイルとしてエクスポートしたり、イベントを共有できます。
外部カレンダーのイベントのインポート
外部カレンダーのイベントをインポートできるようになりました。RustConn
RustConn は SSH や RDP、VNC、SPICE、Telnet、Zero Trust といった様々なネットワーク接続に対応したアプリです。非常に多くのネットワーク接続に対応しています。
メインウィンドウのレイアウト刷新
GNOME HIG に基づきメインウィンドウのレイアウトが再構築されました。ファイルや設定アプリと同様にサイドバーとコンテンツ領域が分離され、それぞれにヘッダーバーが配置されるようになりました。
単一のフィルターボタン
プロトコルフィルターは単一のフィルターボタンに纏められました。フルスクリーンモードの改善
フルスクリーンモード時、セッションビューの邪魔にならないようにヘッダーバーとタブバーが非表示になりました。キーボードパススルー機能の追加
Super キーや Alt + Tab キーなどのデスクトップショートカットキーを、組み込みの RDP 及び VNC セッションにパススルーできるようになりました。キー入力の一斉送信
個々の分割ペインだけでなく、タブグループ全体にキー入力を一斉送信できるようになりました。分割ペインごとに再接続
個々の分割ペインで個別に再接続できるようになりました。接続ごとに外部ビューアーを固定
接続ごとに FreeRDP や VNC 外部ビューアーを固定できるようになりました。Zero Trust セッションの再認証
クラウドへのログイン期限が切れた Zero Trust セッションでは、タブ内からワンクリックで再認証できるようになりました。この機能は AWS、Google Cloud、Azure で利用できます。
接続ごとのコマンドマクロ
接続ごとのコマンドマクロを追加し、キーボードショートカットで呼び出せるようになりました。正規表現によるクラスターメンバーの自動収集
クラスターは正規表現に一致する接続をメンバーとして自動的に収集できるようになりました。コンテキストメニューの改善
接続を編集するメニューと共に、コンテキストメニューに実際に存在する接続情報だけを表示するコピーサブメニューが追加されました。シークレットバックエンドのサポート改善
シークレットバックエンドに読み込み専用モードとルートからの検索切り替え機能が追加されました。これにより書き込み権限なしに機密情報にアクセスできるようになりました。
シークレットバックエンドは、以下が対象です。
- Bitwarden
- 1Password
- Passbolt
- pass
- KeePass
YubiKey による KeePass 認証
YubiKey の Challenge-Response スロットで保護された KeePass データベースがサポートされました。認証時には「キーにタッチしてください」といった案内も表示されます。
接続エディター機能の改善
接続エディターの Wake-on-LAN 設定では、ホストの MAC アドレスをワンクリックで自動検出できるようになりました。RDP で H.264 のサポート
Cisco OpenH264 を介した RDP で、H.264 を利用できるようになりました。KDC アドレスフィールドの追加
realmd/sssd 環境で Kerberos 認証に使用する KDC アドレスを設定できるようになりました。Ratic
Ratic は音楽プレーヤーです。多くの音楽ファイル形式に対応しており、アルバムやアーティストごとの並び替え機能やグルーピング機能、全文検索機能に対応しています。
またライトモード及びダークモード対応し、動的にぼかし効果が変化する背景表示機能や
複数の再生モードに対応した音楽キュー機能を提供しており、MPRIS にも対応しています。
背景色を動的に変更する機能の改善
再生中の音楽のカバー画像を基に背景色を動的に変更する機能がありますが、背景色の決定に Color Thief アルゴリズムが採用されました。これにより色が不自然に変化することがなくなり、クリアで統一感のある背景色表示になりました。
歌詞のサポート
歌詞の表示がサポートされました。歌詞の表示には同期表示と非同期表示があります。
同期表示では、曲の再生に合わせて現在歌われている行が強調表示されます。
また歌詞をクリックすれば、曲の再生位置をその歌詞の位置に移動できます。
Now Playing Card
Now Playing Card はトップパネルに小さなイコライザーを表示する GNOME Shell 拡張機能です。メニュー内にはカバーアートや音楽情報、シークや一時停止といった再生コントロールボタンが表示されます。
Spotify やブラウザーでの再生など、あらゆるプレーヤーで動作します。
スペクトラムアナライザーの追加
実際の音声に合わせて動くスペクトラムアナライザーを表示できるようになりました。ポップアップのデザイン刷新
ポップアップのデザインが刷新され、表示領域が一つにまとめられました。また角丸のカバーアートやスリムな操作ボタンが採用されました。
複数のプレーヤーが同時に動作している場合は、それぞれを独立したタイルとして表示されます。















