Ubuntu 25.10 の新機能と変更点・既知の問題
リリースノートから、Ubuntu 25.10 の新機能と変更点を紹介します。リリース情報
Ubuntu 25.10 のリリース情報は、以下を参照してください。Ubuntu 25.10 のリリースノートは、以下を参照してください。
- リリースノート:ReleaseNotes
- リリースノート(日本語):リリースノート
ここでは主に Ubuntu Desktop の内容を中心にピックアップします。
Ubuntu やシステム全般
Ubuntu やシステム全般に関する内容です。Ubuntu のサポート期間
Ubuntu 25.10 は通常リリースであり、9ヶ月の標準(無償)サポート期間が提供されます。つまり2026年7月までサポートされます。
Ubuntu 25.10 の公式フレーバーも通常リリースであり、同様にサポートは9ヶ月になります。
つまり公式フレーバーも2026年7月までサポートされます。
Netplan
Netplan はシステムのネットワーク構成を定義するソフトウェア及び仕組みです。Netplan が Netplan v1.1.2ubuntu3 にアップデートされました。
Netplan v1.1.2ubuntu3 では Snap 環境内など 非標準的な OVS のセットアップに対応しました。
authd
authd はクラウドの認証に使用する認証デーモンです。authd では以下の改善が行われています。
- EntraID でデバイスを登録する機能がサポートされました。
- authd を管理・操作する authctl コマンドが導入されました。
- UID/GID の処理改善など、多くの改善良不具合の修正が行われています。
OpenSSL
OpenSSL に OpenSSL 3.5.3 が採用されています。またこの OpenSSL 3.5.3 には、 OpenSSL 3.5.4 で修正されたセキュリティーパッチも含まれています。
OpenSSL 3.5.3 ではサーバーサイドの QUIC(RFC 9000)がサポートされ、PQC アルゴリズム(ML-KEM, ML-DSA and SLH-DSA)もサポートされています。
TLS がサポートしているデフォルトのグループリストでは、Hybrid PQC KEM グループが含まれるようになり、またこのグループが推奨グループとして提案されます。
サブシステムのアップデート
以下の主要なサブシステムがアップデートされました。ツールチェーンのアップデート
以下の主要なツールチェーンがアップデートされました。- GCC 15.2
- binutils 2.45
- glibc 2.42
- Python 3.13.7(Python 3.14 も利用可能)
- LLVM 20(LLVM 21 も利用可能)
- Rust 1.85(Rust 1.88 も利用可能)
- Golang 1.24
- OpenJDK 21(OpenJDK 25 や OpenJDK 26 アーリーアクセス版も利用可能)
- .NET 10
- Zig 0.14.1(初採用)
その他ツールチェーンの詳細は、以下を参照してください。
Linux kernel 6.17
Ubuntu 25.10 では Linux kernel に Linux kernel 6.17 を採用しています。安定版ベースの Linux kernel 6.17 は翌週リリース
ただし Linux kernel 6.17 は Ubuntu 25.10 の開発スケジュールと噛み合わず、Ubuntu 25.10 のディスクイメージに含まれる Linux kernel 6.17 は、Linux kernel 6.17 RC7 がベースになっています。翌週にリリースされる Ubuntu 25.10 向け Linux kernel のアップデートで、安定版 Linux kernel 6.17 ベースの Linux kernel がユーザーに提供されます。
ユーザーはソフトウェアの更新から、その Linux kernel へアップデートできます。
linux-modules-extra-* パッケージの削除
linux-modules-extra-* パッケージが削除されました。すべてのカーネルモジュールは linux-modules-<version>-<flavor> パッケージから提供されるようになりました。
言い換えると linux-modules-extra-* パッケージは、linux-modules-<version>-<flavor> パッケージに統合されました。
ARM64 向けカーネルの改善
ARM64 向け linux-generic では、ARM64 デスクトップの UEFI ブートのサポートを改善するため、stubble が提供されるようになりました。- [FFe] arm64: Build stubble kernel
- [Spec] stubble: A secure-boot friendly device-tree loading EFI stub
- Ubuntu Desktop ARM64 とハードウェア構成の違い・stubble の導入とセキュアブートの対応
Intel TDX のホストサポート改善
アップストリームの Linux kernel 6.16 で Intel TDX のホストサポートが組み込まれ、さらにその機能が Linux kernel 6.17 で改善されています。Ubuntu が提供する Linux kernel 6.17 ではこれに加え、Intel TDX が有効になっているホスト環境で kexec/kdump の早期サポートが提供されています。
RISC-V 向けカーネル
Ubuntu 25.10 の RISC-V 向けカーネル(linux-riscv)では、RVA23S64 ISA プロファイルをサポートした RISC-V ハードウェアのみをサポートしています。RVA23S64 ISA プロファイルに対応していない RISC-V ハードウェアで Ubuntu 25.10 は起動しません。
このような RISC-V ハードウェアで Ubuntu を利用したいユーザーは、RVA20 ISA プロファイルに対応した Ubuntu 24.04 LTS を利用してください。
Ubuntu 24.04 LTS のリリース情報は、以下を参照してください。
その他 Linux kernel の変更点
前バージョンの Ubuntu 25.04 では、Linux kernel 6.14 が採用されていました。今回 Ubuntu 25.10 では Linux kernel 6.17 が採用され、3回分メジャーバージョンアップしています。
その他 Linux kernel の変更点は、以下を参考にしてください。
sudo-rs の導入
Ubuntu 25.10 では sudo が sudo-rs 由来の sudo に置き換わりました。sudo-rs 0.2.8
Ubuntu 25.10 では sudo-rs 0.2.8 がインストールされています。sudo-rs 0.2.8 では Linux kernel 5.9 より前の Linux kernel のサポートや、sudoedit、NOEXEC、そして AppArmor プロファイルの切り替えがサポートされています。
Ubuntu 25.10 ではこれに加え、アップストリームで行われた不具合の修正も取り込んでいます。
従来の sudo
従来の sudo も利用可能であり、従来の sudo は 1.9.17p2 にアップデートされました。sudo-ldap パッケージの削除
sudo-ldap パッケージが削除されました。sudo-ldap を利用していたユーザーは、PAM 経由の LDAP 認証に切り替えてください。
sudo-rs と 従来の sudo の切り替え
sudo-rs と 従来の sudo を切り替えることも可能です。詳細は以下を参照してください。
rust-coreutils
Ubuntu 25.10 で coreutils は Rust で実装された coreutils に置き換わりました。rust-coreutils 0.2.2
Ubuntu 25.10 では rust-coreutils 0.2.2 がインストールされています。これにより Base64 のパフォーマンスが大幅に向上しています。
完全な互換性はない
Rust 版 coreutils も従来の GNU 版 coreutils と完全な互換性がありません。従来の coreutils も利用可能
そのため従来の coreutils も引き続き利用可能です。使用する coreutils を切り替える方法やもっと具体的な内容は、以下を参照してください。
OpenJDK
OpenJDK のデフォルトバージョンは OpenJDK 21 です。サポートされている OpenJDK
デフォルトバージョンは OpenJDK 21 に留まっていますが、以下のバージョンの OpenJDK も利用可能です。- OpenJDK 8
- OpenJDK 11
- OpenJDK 17
- OpenJDK 25
- OpenJDK 25 CRC
- OpenJDK 26(アーリーアクセス版)
Snap版 devpack-for-spring
devpack-for-spring はユーザーが選択した OpenJDK やコンテナーランタイム、IDE といった開発ツールの自動インストール及び自動構成に対応し、開発環境のセットアップが可能になりました。詳細は以下を参照してください。
また Snap版 devpack-for-spring は、以下からインストール可能です。
GraalVM でコンパイルされたネイティブイメージのサポート
Rockcraft 向け Maven and Gradle plugins では、GraalVM でコンパイルされたネイティブイメージがサポートされました。GraalVM Community Edition v25
Snap版の graalvm-jdk を通じて、GraalVM Community Edition v25 が利用できるようになりました。GraalVM Community Edition v21 も引き続きサポートされています。
また graalvm-jdk は ARM64 でも利用可能です。
Ubuntu Desktop Installer
Ubuntu Desktop Installer は Ubuntu Desktop のインストーラーです。TPM によるディスク暗号化機能の改善
TPM によるディスク暗号化機能が改善され、以下の機能が追加・改善されました。- パスフレーズのサポートと管理機能
- リカバリーキーの再生成機能
- ファームウェアアップデートとの連携機能改善
スクリーンキャプチャーのハードウェアアクセラレーション
インストール時に「グラフィックスと Wi-Fi 機器用のサードパーティー製ソフトウェアをインストールする」を有効にした状態で Ubuntu Desktop をインストールすると、対応しているハードウェアを搭載している PC でスクリーンキャプチャーを実行する際、ハードウェアアクセラレーションが効くようになりました。アクセシビリティーの改善
インストーラーのアクセシビリティーが改善されました。Ubuntu Desktop
Ubuntu Desktop の変更点です。ソフトウェアの更新の改善
今まではソフトウェアのアップデートがある時に、「ソフトウェアの更新」の画面がデスクトップ上に表示されていました。この時キーボードフォーカスが「ソフトウェアの更新」の画面に奪われるため、文書の入力等を行っている最中にその作業が中断させられてしまう現象が発生していました。
この現象が改善され、ソフトウェアのアップデートがある時に「ソフトウェアの更新」の画面を表示するのではなく、代わりにデスクトップ通知でソフトウェアのアップデートをお知らせするようになりました。
またソフトウェアアップデートのデスクトップ通知では、「ソフトウェアの更新」を起動するか、もしくは直接アップデートをインストールするか、オプションが表示されます。
加えてユーザーがソフトウェアアップデートのデスクトップ通知を見逃してもソフトウェアアップデートがあることをユーザーに知らせるため、システムトレイにアップデートをお知らせするアイコンが表示されます。
このアイコンから「ソフトウェアの更新」を起動したり、直接アップデートをインストールすることも可能です。
Wayland
今までの Ubuntu Desktop とは異なり、Wayland のみサポートするようになりました。これにより従来可能だった Xorg でのログインは不可能になりました。
そもそも GNOME Shell が Xorg セッション上で動作しないため、GNOME を採用する Ubuntu Desktop もこれに従うことになります。
NVIDIA GPU
NVIDIA GPU を搭載した PC でプロプライエタリーな NVIDIA GPU ドライバーが導入されている環境で、PC のサスペンドとレジュームがサポートされました。またサスペンドから復帰時に画面がフリーズする問題や画面が崩れる現象が改善されています。
GNOME 49
Ubuntu Desktop 25.10 ではデスクトップ環境に GNOME 49 を採用しています。GNOME 49 の新機能と変更点は、以下を参考にしてください。
ログイン時に起動するアプリの管理
システム設定のアプリ設定画面に、ログイン時にアプリを起動する設定が追加されました。分数スケーリングの改善
分数スケーリング時に画面描画の滲みを最小限に抑えるため、分数スケーリングの係数が最適化されました。monospace フォントのフォントサイズの調整
monospace フォントは固定幅のフォントで、端末やテキストエディーなど各文字の幅を固定して描画したいアプリで使用されるフォントです。monospace フォントのフォントサイズが UI でデフォルトで使用されるフォントサイズに合うように、フォントサイズが小さくなりました。
セキュリティーセンター
セキュリティーセンターでは、TPM でディスクの暗号化を利用している環境で、リカバリーキーを再生成する機能が追加されました。TPM によるディスクの暗号化は、以下を参照してください。
Ubuntu Insights
Ubuntu Insights はユーザーのインストール環境の情報を収集するソフトウェアであり、従来の Ubuntu Report を置き換えるソフトウェアです。Ubuntu Insights が収集する情報の例は、以下を参照してください。
Ubuntu Insights は GNOME Initial Setup に統合されており、個人を特定しない情報が Canonical に送信できるようになっています。
ここで収集された情報は、Ubuntu の開発に役立てられます。
Dracut
Raspberry Pi 向け Ubuntu Desktop を除く Ubuntu Desktop 25.10 では、従来の initramfs-tools から Dracut へ移行しました。Dracut は 初期 RAM ディスクに systemd を使用し、Bluetooth や NVM Express over Fabrics(NVMe-oF)といった新機能をサポートしています。
ただし Ubuntu Server 25.10 や Raspberry Pi 向け Ubuntu Desktop 25.10 では、引き続き従来の initramfs-tools が使用されます。
これは hook の移植作業はまだ完了していないためです。
ちなみに従来の initramfs-tools も引き続きサポートされており、Dracut と initramfs-tools を切り替えて利用することも可能です。
アプリケーションのアップデート
以下の主要なアプリケーションがアップデートされました。- Firefox 143
- LibreOffice 25.8
- OpenVINO™ Toolkit 2025.2.0
OpenVINO™ GenAI に対応 - Audacity 3.7.1
Intel CPU/GPU/NPU で音楽の分離やノイズの抑制、音楽の生成など OpenVINO™ AI プラグインに対応 - GIMP 3.0.4
OpenVINO™ AI plugins for GIMP 3.1.2 を通じて、Stable Diffusion など AI 機能を活用可能に
Snap版は Intel's OpenVINO™ AI Plugins for GIMP から入手可能
デフォルトのアプリケーションの変更
Ubuntu Desktop でデフォルトのアプリケーションが変更されています。画像ビューアー
今まで画像ビューアーに Eye of GNOME が採用されていましたが、Loupe に変更されました。Loupe には Exif など画像のメタデータを表示する機能もあります。
また簡易的な画像編集機能も備わっています。
端末
今まで端末アプリに GNOME Terminal が採用されていましたが、Ptyxis に変更されました。Intel GPU のサポート改善
モダンな Intel GPU のサポートが改善されました。サポート拡大
Intel Core Ultra Xe3 内蔵の Intel Arc GPU がフルサポートされました。これに加え Intel Arc Pro B50 / B60 GPU(Battlemage)もフルサポートされました。
またこれらの GPU 固有の機能もソフトウェアのアップデートにより、活用できるようになりました。
Linux Kernel 6.17
Panther Lake の初期サポートが含まれています。Panther Lake は Intel の次世代のコンシューマー向け CPU です。
改良された IOMMU 及び PCIe サブシステムにより、GPU の仮想化及びパススルー機能が改良されました。
Intel 製のハードウェアで、マルチ GPU 機能のサポートが改善されました。
Mesa 25.2.3
Battlemage 及び Panther Lake に対応した Intel ANV Vulkan で VK_KHR_shader_bfloat16 が有効化されました。Iris ドライバーで OpenCL 2.0 の Coarse Grain SVM バッファーがサポートされました。
Intel Vulkan ドライバー(ANV)で カラーの高速なクリア処理とマルチエンジンサーフェスの活用が改良されました。
intel-media-driver 25.3.0
Panther Lake の VP9 エンコードとデコード機能がサポートされました。intel-compute-runtime 25.31
パフォーマンスの向上のため、Level Zero デバイスの USM(Unified Shared Memory)プールが有効になりました。これにより Xe2 GPU で Level Zero イベントが常にローカルデバイスメモリーに確保されるようになり、パフォーマンスを優先できるようになります。
level-zero 1.24
L0 Spec v1.13.1 をサポートするため、Level Zero Loader 及びヘッダーがアップデートされました。level-zero-raytracing 1.1.0
Ray Tracing Acceleration Structure(RTAS)拡張が利用可能です。APT
APT に APT 3.1.6 が採用されました。APT は deb パッケージの管理に使用するソフトウェア及び仕組みです。
apt コマンドが有名ですね。
新しいソルバーがデフォルトに
新しいソルバーがデフォルトになりました。理由オプションの追加
以下の新しいオプションが追加されました。- apt why
- apt why-not
これらのオプションの説明は以下で参照できます。
これらのオプションの目的は、パッケージがインストールされた理由や、パッケージがインストールできなかった理由をユーザーにフィードバックすることです。
リポジトリーの設定オプション追加
リポジトリーの設定ファイル(ソースリスト)で、Include ディレクティブと Exclude ディレクティブがサポートされました。Include ディレクティブにより、リポジトリーから提供される特定のパッケージのみ対象にできます。
Exclude ディレクティブにより、リポジトリーから提供される特定のパッケージを除外することができます。
履歴オプションの追加
以下の新しい履歴オプションが追加されました。- apt history-list
- apt history-info
ただしこれらのオプションはアーリープレビュー版(隠し機能)です。
Raspberry Pi
Raspberry Pi 関連の変更点です。起動プロセスの信頼性と安定性の向上
起動プロセスの信頼性と安定性の向上のため、新しい仕組みが導入されました。新しいブートアセットがブートパーティションに書き込まれる時に自動的にテストが実行され、問題があれば既存の正常な状態にロールバックすることができ、起動プロセスの信頼性が向上します。
A/B boot の詳しい情報は、以下を参照してください。
具体的な実装内容や、この機能を無効化する方法は、以下を参照してください。
ファームウェアのアップデートを
起動プロセスの変更により一部の Raspberry Pi でファームウェアの最新版へのアップデートが必須になっています。Raspberry Pi 3/3+/Zero 2W
Raspberry Pi 3/3+/Zero 2W のファームウェアは、すでにイメージの中に含まれています。そのため新しい起動プロセスに対応したファームウェアが使用されるようになっています。
Raspberry Pi 5
Raspberry Pi 5 では、Raspberry Pi 5 がリリースされた時のファームウェア及びそれ以降のファームウェアでも新しい起動プロセスに対応しています。つまりすべてのファームウェアで新しい起動プロセスに対応しています。
Raspberry Pi 4
Raspberry Pi 4 では、2022-11-25 以降のファームウェアを使用してください。以下のコマンドを実行すれば、現在のファームウェアを確認できます。
sudo rpi-eeprom-update
もし 2022-11-25 より前のファームウェアを使用している場合、Ubuntu 24.04 以降の Ubuntu で以下のコマンドを実行して Raspberry Pi 4 を再起動してください。
sudo rpi-eeprom-update -a
Raspberry Pi 向け Ubuntu Desktop
Raspberry Pi 向け Ubuntu Desktop では、ソフトウェアの構成を決める seed パッケージが、desktop から desktop-minimal に変更されました。これにより Raspberry Pi 向け Ubuntu Desktop に含まれるアプリケーションが大幅に削除され、イメージサイズも大幅に削減されました。
削除されたアプリケーションは以下の通りです。
- deja-dup(バックアップ)
- file-roller(ファイルアーカイバー)
- gnome-calendar(カレンダーアプリ)
- gnome-snapshot(カメラアプリ)
- libreoffice-*(オフィススィート)
- remmina(リモートデスクトップクライアント)
- rhythmbox(音楽プレーヤー)
- shotwell(写真管理アプリ)
- simple-scan(スキャナーアプリ)
- thunderbird(メールアプリ)
- totem(メディアプレーヤー)
- transmission-gtk(Bittorrent クライアント)
アップグレードした環境では
以前の Ubuntu からアップグレードした環境では、ubuntu-desktop メタパッケージがインストールされたままであるため、上記のアプリが自動的に削除されることはありません。上記のアプリをまとめて削除するには、以下のコマンドを実行してください。
sudo apt purge ubuntu-desktop --autoremove
ちなみにユーザーが明示的にインストールしたアプリは、削除されません。
スワップファイルのサイズ調整
Raspberry Pi 向け Ubuntu Desktop でスワップファイルは、cloud-init により生成されるようになりました。スワップファイルのサイズを変更するには、初回起動時前にブートパーティションにある user-data ファイルにスワップファイルのサイズを指定してください。
既知の問題
既知の問題です。オフラインインストール時に、NVIDIA GPU ドライバーがインストールされない
オフラインインストール時に、NVIDIA GPU ドライバーがインストールされず、OSS の Nouveau ドライバーがインストールされます。この問題を回避するには、インターネットに接続可能な状態などオンラインでインストールするか、インストール後に NVIDIA GPU ドライバーをインストールしてください。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
ライブセッションがローカライズされない
新インストーラーの Ubuntu Desktop Installer を搭載した Ubuntu Desktop でライブセッションを起動する際、最初に言語選択画面が表示されます。しかし各言語でローカライズされたライブセッションで起動せず、英語環境でデスクトップが起動します。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
ローカライズされていなくても日本語など英語以外の言語でインストールすることも可能ですが、その場合は言語パックのダウンロードにインターネット接続が必要になります。
暗号化された ZFS
Ubuntu 24.10 で暗号化された ZFS は、cryptoswap パーティションの有効化に失敗します。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
この不具合はクリーンインストール及びアップグレードで発生する問題であり、今後のアップデートで修正される予定です。
一部のハードウェアでフリーズする
Thinkpad x201 など一部のハードウェアで画面がフリーズしたり、セキュリティーセンターが起動しないなどの不具合が発生します。- [i915] ThinkPad X201 (Arrandale) screen freezes in kernels >= 6.9.0
- Unable to launch on a Thinkpad x201 without booting with nomodeset
この問題を回避するには、Safe Graphics Mode(nomodeset)で Ubuntu を起動します。
1. GRUB のブートメニューを表示する
ライブメディアから Ubuntu を起動すると、GRUB のブートメニューが表示されます。GRUB のブートメニューが表示されたら e キーを押して、起動項目の編集画面を表示します。
もし GRUB のブートメニューが表示されない場合は、PC の電源を入れ UEFI を抜ける直前で Shift キーを押しっぱなしにします。
2. 起動オプションの変更
linux で始まる行を探し、以下のように nomodeset オプションを追加します。linux /casper/vmlinuz nomodeset ---
3. Ubuntu の起動
Ctrl + X キーを押して Ubuntu を起動します。後は普段どおりに Ubuntu をインストールします。
4. インストール後の起動
Ubuntu のインストールが完了し PC が再起動したら、上記の 1. の手順に沿って起動項目の編集画面を表示します。ここでも同様に、以下のように nomodeset オプションを追加します。
linux /boot/vmlinuz-6.11.0-8-generic nomodeset root=UUID=c5605a23-05ae-4d9d-b65f-e47ba48b7560 ro
修正が終わったら 3. の手順と同様に Ubuntu を起動します。
5. GRUB 設定ファイルの編集
Ubuntu が起動したら管理者権限で /etc/default/grub ファイルを開き、以下のようにオプション設定を記述します。GRUB_CMDLINE_LINUX="nomodeset"
6. 設定の反映
5. の設定を反映するため、以下のコマンドを実行します。
sudo update-grub
Flatpak でアプリのインストールに失敗する
AppArmor プロファイル内のルールに fusermount3 向けのルールが欠けているか間違っているため、Flatpak アプリのインストールに失敗します。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
AppArmor プロファイルが別のプロセスに適用されてしまう
AppArmor の Confined プロファイルが意図せず別のプロセスに適用されてしまい、LXD のコンテナー内で、”<tool> > output.log”といった操作が制限されることがあります。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
Ubuntu Desktop の既知の問題
Ubuntu Desktop に関連する既知の問題です。スクリーンリーダーのサポートが不完全
インストーラーでスクリーンリーダーがサポートされていますが、まだスクリーンリーダーのサポートは不完全です。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
- Screen reader too incomplete in installer
- Impractical to turn on Screen Reader without knowing secret keyboard shortcut
- Screen reader enabled during install but not enabled after install
- Not possible to advance installer pages with Enter
snap-store がクラッシュする
Qualcomm Snapdragon X Elite で、snap-store 使用時に snap-store がクラッシュすることがあります。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
OEM インストールの非サポート
現時点でまだ OEM インストールはサポートされていません。GTK 4 アプリが正常に表示されない
3Dアクセラレーションを有効にした VirtualBox や VMWare環境で、デスクトップの壁紙含め GTK 4 アプリが正常に表示されません。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
TPM による FDE と Absolute Software の非互換
TPM による FDE と Absolute Software(Computrace)には互換性がありません。Absolute Software(Computrace)を有効にしたまま TPM による FDE を有効にして Ubuntu Desktop をインストールすると、インストール後の Ubuntu Desktop が起動しなくなります。
そのため TPM による FDE で Ubuntu Desktop をインストールする場合は、事前に BIOS/UEFI で Absolute Software(Computrace)を無効にしておいてください。
TPM による FDE とカーネルモジュールの不足
TPM による FDE では Snap で Linux kernel がインストールされます。この Linux kernel に、ある特定のハードウェア機能をサポートするためのカーネルモジュール(ドライバー)が含まれていない可能性があります。
例えば NVMe RAID を利用するために必要な vmd カーネルモジュールが含まれていません。
もしカーネルモジュールの不足により特定のハードウェア機能が動作しない場合は、その機能を予め BIOS/UEFI で無効にしておいてください。
ハードウェア機能を無効化できない場合、そのハードウェア機能はインストール後の Ubuntu Desktop で利用できません。
その他FDEの不具合
その他 FDE(Full Disk Encryption)に関する不具合の一覧は、以下を参照してください。以前のデザインの Ubuntu フォントをインストールしても反映されない
以前のグリフデザインの Ubuntu フォント(ubuntu-fonts-classic)をインストールしても、UI に Ubuntu フォントが反映されません。この現象を回避するには Tweaks(gnome-tweaks)をインストールしてフォント設定を開き、インターフェースのテキスト設定で Ubuntu を選択してください。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
NVIDIA GPU ドライバーと Wayland
NVIDIA GPU ドライバーを利用した Wayland 環境では、まだ十分なパフォーマンスの最適化が行われていません。十分なフレームレートが確保できていません。
パフォーマンスの最適化は Ubuntu 26.04 LTS に向けて作業中です。
Raspberry Piの既知の問題
Raspberry Pi 固有の既知の問題です。GNOME 初期セットアップの問題
タイムゾーンの入力ドロップダウンが不安定な動きをすることがあります。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
最後に予め有効なホスト名が設定されていても、ホスト名を変更しないとセットアップを続行できません。
Totem が不足しているコーデックのインストールを案内しない
メディアプレーヤーの Totem がメディア再生時に不足しているコーデックのインストールを案内しません。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
crda パッケージの削除
Ubuntu 22.04 LTS で crda パッケージが削除されました。これにより WiFi の規制ドメインの選択を /etc/default/crda 経由で行えなくなりました。
Raspberry Pi 向け Ubuntu Server では、netplan の regulatory-domain 設定でWiFiの規制ドメインの設定を行ってください。
また Raspberry Pi 向け Ubuntu Server では、Raspberry Pi の起動パーティション内にある cmdline.txt ファイルを開き、カーネルコマンドラインに以下の設定を記述してください。
- cfg80211.ieee80211_regdom=GB
この設定の最後の GB は、カントリーコードになります。
希望するカントリーコードを指定してください。
電源LEDがオフになる
以下の Raspberry Pi でカーネル起動時に電源LEDがオフになります。- Raspberry Pi 2B
- Raspberry Pi 3B
- Raspberry Pi 3A+
- Raspberry Pi 3B+
- Raspberry Pi Zero 2W
この不具合の詳細は、以下を参照してください。
App Center で配色がおかしい
App Center で配色がおかしくなります。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
dmesg に brcmfmac 関連のログが出力される
Ubuntu Server 利用時、WiFi の規制ドメインが設定されている状態で WiFi のアクセスポイントを再認証した時に、dmesg に brcmfmac 関連のログが出力されます。この不具合の詳細は、以下を参照してください。
Raspberry Pi Zero 2W で Bluetooth が動作しない
Raspberry Pi Zero 2W で Bluetooth が動作しません。この問題はアップデートで解消される予定です。
この不具合の詳細は、以下を参照してください。















