AMD ROCm vs RADV Vulkan
Phoronix で AMD ROCm と RADV Vulkan 使用時の LLM のパフォーマンスが比較されています。AMD ROCm
AMD ROCm は AMD GPU で GPU プログラミングを行うためのソフトウェアスタックです。名称の通り AMD が主体的に開発しているソフトウェアスタックであり、NVIDIA でいうところの NVIDIA CUDA に相当するソフトウェアスタックです。
ちなみに ROCm は MIT ライセンスで開発されています。
RADV
RADV(Radeon Vulkan Driver) は、AMD GCN/RDNA GPU 向けの Vulkan ドライバーです。このドライバーにより Vulkan API を利用できるようになっています。
llama.cpp
llama.cpp は LLM で使用されるソフトウェアです。llama.cpp は複数のバックエンドに対応しており、その中の一つに Vulkan が含まれています。
テスト環境
テスト環境は以下の通りです。| 項目 | 内容 |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen Threadripper PRO 9995WX(96C/192T) |
| メモリー | 128GB |
| GPU | AMD Radeon AI PRO R9700(32GB) |
| OS | Ubuntu 24.04 LTS |
| Linux kernel | Linux kernel 6.14(x86_64) |
その他 Mesa などテスト環境の詳細は、リンク先を参照してください。
ベンチマーク結果
ベンチマーク結果では、各モデル及びテキスト生成処理とプロンプト処理のベンチマークが作成されています。- Qwen3 8B
- GPT-OSS 20B
- Llama 3.1 8B
- Mistral
- DeepSeek-R1
- Granite 3.0 3B
モデルによって ROCm 及び RADV の優位性が異なります。
例えば Qwen3 8B のプロンプト処理では ROCm が優位ですが、テキスト処理では RADV の方が良好なパフォーマンスを示しています。
また GPT-OSS 20B やGranite 3.0 3Bでは、RADV が全体的に良好なパフォーマンスを示しています。
モデルやパラメーターに寄るとは言え、Vulkan も選択肢に入ってくるのではないでしょうか。
