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Linux その422 - GNOME Boxes の再構築と未来・Flatpak のみの提供やモダンな機能の実装など

GNOME Boxes の再構築と未来

GNOME Boxes の再構築と未来が以下で紹介されています。


  • GNOME Shell Design Dreams

GNOME Boxes

GNOME Boxes は仮想マシンです。
Linux や Windows を GNOME Boxes の仮想マシンにインストールし、ゲスト OS を仮想マシン内で動作させることができます。

  • GNOME Boxes

USB デバイスをリダイレクトする機能や、3D アクセラレーション、クリップボードやフォルダーをホストと共有する機能も提供しています。

GNOME Boxes の再構築

GNOME Boxes の再構築作業はすでに始められており、2年が経過しています。
そして今回再構築された GNOME Boxes のテスト版が利用可能になりました。

  • GNOME Boxes Nightly

さてこれに合わせ GNOME Boxes での再構築の内容や、今後の方針が紹介されています。

Flatpak でのみ提供

公式の GNOME Boxes は、Flatpak でのみ提供されます。

Flatpak

Flatpak は様々な Linux ディストリビューションに横断的にアプリを配布する仕組みです。

  • Flatpak

Flatpak の登場によりアップストリーム自身がアプリをビルドし、ユーザーに直接提供できるようになりました。

Flatpak 登場以前

Flatpak 登場以前の Linux ディストリビューションでは、主にディストリビューター自身がアプリをビルドしてユーザーに提供し、ユーザーもまた主にそれらのアプリを利用していました。

もちろん今でもディストリビューター自身がアプリをビルドしてユーザーに提供する方法は、一般的かつ広く普及している方法ですし、ディストリビューターが提供しているアプリをそのまま利用しているユーザーも多いでしょう。

アップストリームが制御できない

しかし従来の方法はアップストリームがアプリのビルド方法や配布に関し、制御が難しいという課題がありました。

加えてディストリビューションごとに実装が異なるため、それぞれのディストリビューションに合わせた修正が必要になるケースも少なくありません。
アップストリームによっては、この状況は持続可能な状況ではありません。

libvirt/qemuのフロントエンド

GNOME Boxes は libvirt/qemu のフロントエンドアプリです。
仮想マシンの機能はバックエンドである libvirt と qemu によって支えられています。
バックエンドにはそれぞれバージョンや構成があり、バージョンによって利用できる機能や性能に違いが出ます。

ディストリビューションが提供するバックエンドを利用するのではなく、Flatpak にバックエンドを含めた仮想化スタックを一纏めにして GNOME Boxes を提供すれば、ディストリビューションごとの違いを吸収できるようになります。

GTK4 と Libadwaita への移行

次に GTK4 と Libadwaita への移行です。
GNOME 向けアプリなら自然なことでしょう。

UX の改善

GTK4 と Libadwaita への移行により、最新の UI の導入や応答性の向上、デスクトップとの統合が実現されました。
さらにコードベースのメンテナンス性が大幅に向上しました。

SPICE から Libmks へ

従来は GTK3 ベースの SPICE ディスプレイウィジェットを使用していました。

  • SPICE

SPICE は古い入力処理や描画方式と密接に結びついました。
今回の移行の一環として、SPICE が Libmks に置き換えられました。

  • Mks – 1

コードベースの現代化

コードベースが現代化され、新しいコントリビューターが継続的に開発に参加しやすくなりました。
コードベースの現代化にあたり、GNOME アプリの現代的な設計パターンが取り入れられており、基盤となるアーキテクチャーが根本から見直されています。

Windows 11 のインストールも簡単に

Windows 11 のインストールには、UEFI セキュアブートと TPM デバイスが必要になります。
GNOME Boxes ではこれらの構成を自動的に設定する機能もあり、簡単に Windows 11 をインストールすることも可能です。


ゲスト OS に SSH 経由で直接アクセス

Flatpak はサンドボックスでソフトウェアを実行します。
そのためそのままでは VM コンテンツへのアクセスが困難です。

VSOCK デバイスの導入

そこで VM に VSOCK デバイスが導入され、systemd v256 以降を搭載したゲスト OS なら、SSH経由で VM コンテンツへ直接アクセスできるようになりました。


  • systemd-ssh-proxy

またポートフォワーディングの初期サポートも追加され、ホスト OS から VM 内で実行されているサービスにアクセスできるようになりました。

  • Documentation/Networkin

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